これが私の生きる道

こむずかしいことやきれいごとは
書いてありません。
読みやすさを心がけて書いています。
読んでみてください!!

阿呆の鼻毛で蜻蛉をつなぐ

2012年09月27日 13時56分06秒 | 演劇
昨日、お芝居を観に行きました。
eプラスの得チケというメールサービスで
この公演の紹介があって
代金が5500円が3000円と値下げされていて
吉本さん、加藤さんが出ているんで
そんなに難解な話でもないだろうと
あまり何も考えずに購入手続きをしていました。

アミューズの若手俳優が中心キャストらしく
客席には若い女性がたくさんいらっしゃいました。
たたブラックな内容だったので
その方々のニーズに合ったものではなかったように思います。

地球が水没して破滅するという妄想に憑りつかれた青年が
中年女性を連続殺人していく群像劇で
かといってそんなに重い内容ではなく
サスペンスとコメディの間にあるようなお芝居でした。
犯人だけでなく、それを追う刑事や父親、周りの人々全てが
心に闇を抱えていて
話が進むにつれてそれが浮き彫りになっていきます。

ラストは非現実的なあることが起きて終了しますが
これは「マグノリア」という映画のラストを思い出しました。
この映画ではなぜか大量のカエルが空から降ってきます。
昔はこういうありえないことが起きる結末は好きではありませんでしたが
この頃はあまり抵抗がなくなってきました。

劇中で父親は息子が人殺しをしていることに気づきますが
警察に引き渡したりはしません。
もしこのケースのように自分の子供が殺人をしているのに気付いたとき、
どのような対応を取るのか考えると
ほとんどの親は全く疑われていなかったら
隠す人が多いように思います。
子供本人が罰せられるのは当然ですが
親族関係も無関係ではいられません。

子供はいませんが想像すると
とりあえずそれ以上、被害者を増やすことを避けなくてはなりません。
その為には子供を殺さないとならないのかなぁと頭では思います。
しかし実際にその立場に立ってしまったら
やはり隠蔽する方向に進んでしまうような気がします。

この日はアフタートークが用意されていて
この舞台を演出した河原さんと映画監督の園子温監督の
30分間のトークショーでした。
業界の裏話があって
河原さんは、舞台で病気を理由に途中降板があったときは
演出家と上手くいっていなかったことがほとんどだ、とか
園子温監督は、映画の撮影で見切りをつけた役者には
できるだけ後ろ姿だけを撮影する、といった話は面白かったです。

正直、5500円だったらどうかなぁと思うんですが
3000円なら楽しめたかなぁといった感じです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿