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一青窈 10th Anniversary Tour 2012 ~HOTEL アカシア~

2012年09月29日 23時01分09秒 | 音楽
和光市民文化センターは数少ない自転車で来られる会場で
台風が近づいている最中、
関東地方はちょうど今日まで雨も降らず
颯爽と会場に向かいました。
2年前のおかわりツアーのときと同じ4列目で
あのときは一番端っこでしたが
今回はセンター席で
やはり見る景色は確実に違います。

アンケートにバンドメンバーへの質問があったので
開演前からピアノが紺野さんじゃなくて
武部さんなのは分かっていました。
2回連続で外れてしまったので、
もう戻らないのでしょうか。
紺野さんのHPを見ると、9月に出演予定だった平原綾香のコンサートにも
体調不良で降板と書いてあったから
健康面での不安で降りているならあれなんですけど
結構心配です。

今回は事前にきらびやかな内容になると聞いていたので
期待度が結構上がっていて
舞台は幕に覆われていて
そこにオープニングの映像が流れて
これが中々たいしたもので
否応なく期待が高まって
いよいよ幕が下りてセットが見えてくると
正直「あれっ、あまり大掛かりじゃないなぁ」って思ってしまいました。
「花連街」のときのセットを基準に置いていたので
もっとバ~ンとしたものを想像していました。

それで肝心の内容ですが、今回ほど前半と後半で落差のあるコンサートも珍しかったです。
前半は10th Anniversary感の強いセットリストで
新アルバムの曲は「とめる」「らぶれたぁ」だけでした。
「らぶれたぁ」は今回も一青さんが手紙を書いている映像があり
この曲の演出は毎回外れがありません。

その他は「10周年で外せない曲」ということでセットリストを悩んで選んだらしく
これは完全に個人的な好みでなんですが
どれもあまり好きじゃない曲ばかりでした。
原点回帰的なコンセプトには確かに正解なんですけど
「かざぐるま」とかよく演奏されても
どうもグッとこないもんです。

あとカバー曲も2曲あって「喝采」はまだしも
「アカシアの雨がやむとき」の方は
自曲でどうにでもなるだろうと
もったいなく感じました。
「喝采」は舞台裏の楽屋を想像させる演出で
面白いと思いましたが
カツラを落としたりイマイチ鏡台の前でのあれこれが
分かりにくかったので、次回以降、修正してきそうです。

武部さんとのアコースティックバージョンは
「あこるでぃおん」の間奏で、一青さんがバイオリンを演奏して
相当緊張している様子で、見どころの一つでした。
その流れからの「大家」も良かったです。
でもせっかく武部さんとのコラボなら
「さよなら、ありがと」をやってほしかったかなぁ。
ここでバンドメンバーが戻ってきて
ツアーグッツの紹介がありここまでが前半戦となります。
ここまでは最近のツアーと比べてもテンションが上がらず
これで大丈夫かと、とても心配になりました。

しかしここから「一青十色」中心のセットリストになると
状況が一変しました。
「Lesson」からスタンディングになり、ラストまでそれが継続されました。
立ったり座ったりを繰り返すと集中が切れるので
これはいい傾向だと感じました。
CDで聴くとそれほどでもありませんが
どの曲も生の演奏になると迫力が出て全て良かったです。
「悲しみジプシー」なんて外してもいい位に思っていましたが
演奏のせいか照明のせいか丸っきり違う曲のようでした。

「パラソル哀歌」からは映像も再開され
単純な映像の良さではこの曲が一番好みでした。
「dots and lines」のそれも一青さんらしからぬもので
アニメの主題歌をいい方向で取り込んだ
ノリのいいものになっています。

はじめから今回のコンサートでは
「愛と誠のファンタジア」に演出のピークをもってくるのは分かっていましたが
まさかその想像を凌駕するものを持ってくるとは脱帽しました。
セットに映像を投影させる手法は、他のライブでも最近よく使われていて
元々好きなものではあるんですが
今日の雨粒を投影させたのは満点をつけてもいいと思います。
この曲は前半はそんなにすごくはないんですけど
男性との掛け合いが入るところからがすごく魅力的で
そのパートをどうするかと興味を持っていましたが
ギターの遠山さんがそれを行っていて、これも録音より良かったです。

まぁ褒めても褒めても褒めたりない感じで
一青さんのコンサートでは史上最高の演出だといっても過言ではありません。
終始、「愛と誠」の武井咲のラストシーンが浮かんできて
作曲した小林武史はさすがとしか言いようがありません。
個人的には前半の10曲よりもこの1曲の方が価値がありました。
「Final Call」もやってもらいたかったけど
「愛と誠」とキャラがかぶるから仕方ないかもしれません。

アンコールもはじめからスタンディングで
2曲目には「江戸ポルカ」をもってきて
これも良かったんじゃないかなぁ。
次に「もらい泣き」がきて、
「あぁ次がハナミズキで終了だな」と簡単に予測はついてしまいましたが
アンコールを4曲も歌うのは珍しいし
一番収まりもいいので
これはこれでいいと思います。

そんなわけで最終的には満足感の強いものになりました。
トータル的には「花連街ツアー」には到底及びませんが
「愛と誠のファンタジア」という大ホームランがあったから
その印象で今は頭を占めている状態です。
嬉しいことにWOWOWの放送が決まっているらしく
でもテレビ画面では今日の感動の10分の1も味わえることはなく
それは残念ですが早く見たいです。
何にしろ10周年おめでとうございます。


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