これが私の生きる道

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キャラメルボックス「キャロリング」

2012年12月05日 20時03分58秒 | 演劇
今日はキャラメルボックスの「キャロリング」を観に行きました。
キャラメルボックスは1998年の冬公演の「My Belle」に
ローソンチケットの特集で行き当たりばったりに行ったら面白くて
それから数年は毎公演観に行っていました。
その内に他のお芝居を見に行くようになり
足が遠のいてしまい、3年前の「容疑者Xの献身」を除くと
(あれはキャラメルボックス的には特殊な公演でしたので)
ほぼ10年ぶりの観劇となりました。

小説家の有川浩がこの舞台の為に書き下ろしたとのことで
この人の作品は「阪急電車」しか読んだことがないんですけど
何かの雑誌に、夫婦揃って作品に注文をつけてくる、
という記事を読んでなんか好きになれないでいましたが
パンフレットとか読む限り、そんなに嫌な人のようには
感じれなかったので、今度は他の作品も読んでみようかと思っています。

まずは腹ごしらえで餃子の王将に寄り
チャーハン大盛りと餃子を食べました。
最近半月に1度位、無性に食べたくなり
胃腸の調子がいいときに決まって頼むメニューです。
チケットはハーフプライスという当日半額のチケットを
ぴあで買って、1階の後ろの方でした。
そのぴあが入っているパルコは
平日のバーゲン前で軒並み暇そうでした。

そこから劇場のサンシャインに向いましたが
サンシャイン通りにROUND1が出来ていてびっくりしました。
池袋の遊戯施設は西口のロサ会館が定番で
そのイメージが高校時代から染みついているので
とても違和感があります。
サンシャインではおなじみの噴水広場では
天井から落ちてくる水がハート型になったり☆になったり
結構綺麗で最後まで見てしまいました。

クリスマスの東京を舞台に、倒産することになった会社の社員たちが、
一人の少年のために奮闘するというストーリーで
この会社の社員の大和と柊子の二人が主役です。
この二人、婚約寸前までいきますが
あることをきっかけに別れてしまい
それでも同じ職場で働きつづけて仲が悪いわけでもなく
現実はそうはいかないよなぁと
まず一つ目のつっこみどころでした。

柊子役は前田綾さんで、自分の感覚だと
どちらかという3枚目的な笑いを取る方の役だったので
純粋なヒロイン役というのはもったいないような気がしました。
今はこちらの配役の方が多いのでしょうか。
逆にそのお笑い担当は岡内さんが演じていて
やっぱり逆でも良かったのかなぁと思ったり思わなかったり。

大和というのが幼い頃、父親がDVで両親に対していいイメージを持っていなくて
それが基で子供も嫌いなのですが
務めている会社が子供服を作る会社で
ここもだったらこの職種を選ばないだろうと
2つ目のつっこみどころです。
(一応、社長が親代わりで入社させたみたいな理由があります)

この会社で託児所(?)みたいな仕事をしていて
預かっていた航平の両親が離婚寸前で
航平が父親に会いに行くのを手伝う(母親が二人が会うのを反対している)
ことから様々なハプニングに巻き込まれていきます。
航平の母親はキャリアウーマンで旦那がそれに引け目を感じることが
不仲の原因でしたが
自分だったら奥さんが生活するのに十分なほど働いてくれたら
言うことないのにって絶対に上手くやっていく自信があります。
結局、こういうことでダメになる旦那は
仕事というものに対して期待というかこだわりみたいなものを持っているんでしょうね、
生きていく為のお金を稼ぐだけの手段だと割り切れていれば
奥さんのわがままも仕事と一緒で我慢できるものです。

航平と母親のシーンで苗字が変わることを告げるセリフがあって
彼は嫌がりますが、自分もこれは嫌です。
とはいっても苗字が変わること自体よりも
母親の苗字がダサくてカッコ悪いという理由です。
氷室とか伊集院とかなら変わっても全然かまいません。
あと結婚する前に子供が生まれることを「おめでた婚」って言ってましたけど
キャラメルボックスっぽいなぁと思いました。
「できちゃった婚」って響きがちょっと卑猥ちゃ卑猥ですもんね、
でも「ソープ」っていうセリフはこの劇団にしてはちょっと過激に感じましたね。

キャラメルボックスって確固たる固定ファン、しかも女性が多くて
宝塚的なところがあると思うんですね、
本当のキスシーンもないみたいな。
そこがいいところでもあり
でも他に刺激的なお芝居を観てしまうと
そこが甘すぎに感じてしまう部分が正直あります。
今回も最終的に悪人は出てこないし
人間の業みたいなものをもっと出せそうなお話だけど
綺麗にまとめて食い足りない部分もありました。

まぁでももっと汚い話が観たければ
他の劇団の芝居を観に行けばいいわけで
会場にいた大部分の人たちはこれを求めて来ているわけですからね、
随所随所の泣かせる場面で
鼻をぐしゅぐしゅさせている人が多数いることからも
それが分かります。

他のキャストではレイ役の原田さんがチョイ役の割には
存在感があってこれから期待できそうでした。
でも西川さんや坂口さんとかが出てないのは寂しいですね。
古参メンバーが勢揃いする公演があったら
また観に行こうかと思います。


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