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みそじんお座敷公演「ドアを開ければいつも」

2014年10月04日 20時38分20秒 | 演劇
舞台を観に行くと1冊の本になるほど
フライヤーという公演チラシをもらいます。
開演までの間に持って帰るものと残して帰るものの仕分けをして
持って帰ったものの中でも
結局観に行かずに捨ててしまうものがほとんどです。
今日観たお芝居はそんな中でも生き残って
チケットを取った数少ないものの一つです。

動機としては、第一に値段(2000円)が安かったこと。
これは非常に重要です。
特に一回も観に行ったことのない劇団や出演者の場合は
あらすじでよっぽど惹かれない場合、
2,000円以上出すのは結構リスクが掛かります。
あと会場が、「鶏由宇」という和食やさんの2階ということで
どんなところでお芝居するんだろう、
という興味もありました。

最寄駅の新富町は仕事で数回訪れていますが
築地に行かないかぎり、何もないところで
開場時間前に着きましたが近くの公園で時間をつぶして
15分前に中に入ったら、もう満員状態でした。
というか昔よくあった一軒家の2階みたいな感じで
ステージ、客席ともそれぞれ10畳位の狭さです。

客席が普通の座敷なので
靴を脱いであがらなければならず
今日に限ってサンダルで行ってしまって
靴下も履いていないという
ユーミンの「DESTINY」状態で
裸足で初の舞台鑑賞となりました。


あらすじ

亡き母の7回忌前夜、久しぶりに実家へ集まる4人姉妹。
今となっては次女と父だけが暮らす、元・みんなの我が家。
あんなに一緒に過ごした居間が、お互いが、なんだか違って見えてくる。
積もる話に内緒の話。言えなかった、あれこれ話。
女ですもの、話せど話せど尽きないおしゃべり。
4人の夜はあっという間に過ぎて行く…


4人姉妹といえば、向田邦子の「阿修羅のごとく」が有名ですが
映画版の方は観ていてそのイメージがあって
それも今回観に来た動機の一つです。
次女:真紀子だけ実家に残り、父親と同居し
他の姉妹は外に出ています。
長女:敬子は2人の子持ちの主婦で、
独身の次女に見合いをさせたがったり
結婚を急かします。
3女:裕美は美術の先生(?)と結婚している芸術家で
敬子とは逆に真紀子の結婚に口を挟むのを反対します。
4女:千恵はキャリアーウーマンで恋人がいます。

4人が揃うまでは説明的な部分が多くて
正直退屈な部分があります。
途中から敬子のおばさんをウリにした笑いがあるんで
これを序盤から持ってきてほしかったかなぁと。
なんせ本物の家が会場なので
舞台を観ているというより、他人の部屋を覗き見している感覚になります。
この内容にはとっても合った会場ですね。

うちの母親も4姉妹で、その内の一人が実家で親(自分からしたら祖父、祖母)
と同居というのも一緒です。(今は祖父、祖母共、他界しましたが)
ただ実家に残ったのが次女ではなく4女で
残された恨み辛みを実際に聞いたことはありませんが
本音はあったと思います。
姉さん3人が立て続けに上京して
1人は残って両親の面倒を見なきゃ、って意識は働くと思うんですね。

劇中のように本音を言い合うようなことはなくて
話すことと言ったらその場にいない親戚の陰口ばかりですね。
自分も嫌われているんで、
いないときには言われているんだろうけど
本当くだらないなぁって思いますね、
結局話すネタがないんでしょうね、
かといってセレブな話をされても困るんですけど。

うちの話ばかりしてしまいましたが
こちらの姉妹は今まで言えなかったことを言いあって
最後は雨降って地固まる展開になりますけど
こうなれたらいいですよね。
こういうアットホームなものはあまり観に来ないけど
たまにはいいですね。
普段観に行くような舞台だと
最後は真紀子が他の姉妹を皆殺ししてしまうようなものばかりだから。

それと千恵役の天乃舞衣子さんはめちゃめちゃ魅力的でした。
今回の舞台で初めて知った女優さんですが
もっとメディアで取り上げられていいと思うんですけどね。
朝ドラとか出たら一気にブレイクしそうな気もするんですが
小劇場の近い距離で観れた方がいいのか。
12月に再演され、みそじんとして今後も劇団公演を行っていくみたいだから
次回以降も観に行きたいと思います。


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