夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

認知症人口800万人

2013-11-25 07:42:34 | サイクリング
 NHKの特番で「認知症」を見ている。自分は特別養護老人ホームに15年間ソーシャルワーカーとして勤務していたので、認知症が格段違う認識となってきたわけではないと思う。但し、団塊の世代がこれから後期高齢者に移行することを考えれば、ことは深刻となっている。一人暮らしの認知症や高齢世帯の認知症の方がますます増えて、その手当が大変だという深刻さである。
 自分たちの老後が、やけに身近に見えてきた感が強い。制度を利用できない高齢認知症者が、ますます孤独死という事象が増えていくのだろう。

娘のこと

2013-11-25 07:01:38 | つれづれなるままに
11月25日(月)

 娘達を土曜日に迎えて、きょうまたケアホームに戻って行く。
 この二人の娘が3年前からケアホームへ入居してから、私達の生活もずいぶん変わったなと思う。そして娘達二人も、新たな生活に順応してきた。その生活の中での彼女たちの変化で、最近親として感じるものがある。それは二人の娘が重度の知的障がいという判定を受けてはいるものの、二人の心の絆のようなものを感じる時がある。次女が入院して長女だけがケアホームに残されたり、先日も長女が肺炎となって帰宅した際には次女がずいぶん姉の所在を探すような風で、寂しそうな表情を見せたとスタッフから聞いた。いつも一緒にいると気づかないが、急にいなくなるとどこか違うということが分かるのだろう。
 ケアホームでも姉が部屋のベッドに移されると次女も私も・・・という感じでついていくことがあると聞いた。こんなことは自宅では見られない。
そう思うとケアホーム入居に際し、娘達は親たちから切り離されてどんなに心細い思いをしたことだろうと不憫に思う。
 それでも自宅へ戻れば戻ったように、次女はケアホームでは近隣の迷惑を考えて遠慮がちのピアノを存分に音出しも出来て楽しそうだし、長女も長い廊下を腹ばいで両上腕だけの力で移動してキーボードを目指す姿は楽しみを持つということの大切さを感じさせる。
 
 二人の娘達が何も文句や恨み言を言うわけでもないことが、逆に私には時々心に突き刺さってくるものを感じることがある。二人三脚で娘達二人を育ててきたが、今その娘達が私達に自らを犠牲にして安楽を与えてくれていると思うようになった。
 二人の土日帰宅がいつまで続けられるのだろうか・・・。そのことだけが今、私達家族の最後の心の牙城なのかもしれない。