夢発電所

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福井の旅 その2

2013-11-07 07:02:45 | つれづれなるままに
「青森はやはり寒いのだ」・・・新青森駅に降り立って、その清涼感を自覚させられた。
 思えばこの姪の結婚式に福井県に行こうと思った自分の動機は、妹の娘でほぼ自分の血縁関係での結婚式を挙げる者がいなくなるからである。そして、どういうわけやら、敦賀に父方の姪が嫁いでいるのだが、訳があって実家と断絶している。そのことも少しは、頭の中でぼんやりと思っていたことだった。叔父はもう数年前になくなっていて、長男も長女も家にいない叔母は、今は一人暮らし。長男長女ともに、勘当状態らしい。

 新潟の実家の兄と久しぶりに話したが、どうも若い頃の自分には見えなかったものが、今頃になって見えてくるものがある。そしてそれは心を重たくする事柄が多い。
 父方の叔母がまだ70代前半なのに、病気が思わしくないらしい。そればかりか、日常生活がとても仕合せな状態に見えないと聞いた。兄が長男や次男に、専門病院に連れて行くように説得してようやく動いたらしい。どうも病状を聞いていると、パーキンソン症状によく似ている。
 これは日本の青年たちの実情でもあるのか、嫁がついに50歳近くなっても来てがいない。更には叔母の夫は叔母を医者にも見せず、ケアもしていないらしい。家長制度という長男を甘やかす制度の崩壊が始まっている。

 実家の母もこの夏の酷暑もあってか、今までと反対側の脳に梗塞が見つかって言葉がもつれるらしい。更には好き嫌いも結構あるのか、昼はほとんど食べなくなったという。今年88歳の米寿を迎えるのだ。ほとんど離婚状態の兄は、今や母の介護が日課となっている。まだ老ける年でもないので、今は安心だが・・・・いずれは兄自身も自立できなくなってきた時どうするのだろうか・・・思えばそれも不安材料でもある。

 そんなことどもを考える、福井旅でもあった。せめてもの救いは、家内とともに行けたことと、道中珍しい駅弁や懐かしい「赤福」、地酒などにありついたことかもしれない。

 

 よく食べ、よく話、よく笑った。

 昨日は娘たちの顔を久しぶりに見て、比較的元気そうなので安心した。