早いものできょうは、暦はもう1月6日です。
太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。
(「雪」三好達治)
朝から真剣に雪が降り続けています。本当に雪は音も無く降り続けます。太郎も次郎も、そして雪の下にはこれから育ち行く植物や野菜の芽が眠っているのです。
雪は植物や昆虫たちなどへの、神様から贈られた「愛の布団」かもしれませんね。
私は雪国で暮らして、とてもこの季節が好きなのです。それは生命活動のお休みを意味していますし、そのお休みこそが次の成長には欠かせないエネルギーの蓄えでもあるのですからね。
太郎と次郎を眠らせているのは、お母さんなのでしょうか?
太郎と次郎は兄弟なのでしょうか?
たった二行のこの詩ですが、いろんなことを私たちに思いを巡らせてくれています。
私も今年はこんな詩が書けたらいいなと思っています。
写真は増富陽子先生の「立体押し花」です。