夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

伸(の)るか反(そ)るか

2008-07-12 07:00:10 | 私と福祉とであいの旅
 「伸るか反るか」という言葉がある。辞書を引くと、成功するか失敗するか」という解説があった。「一か八か」という解説も見えるが、果たしてこの場合どっちなんだろうか?いや、どっちでもないのかも知れないし、ふさわしい言葉じゃなかったかな?
 私がこの記事で書きたいのは、今まさに山場に突入しようとしている出来事のことを書こうとしています。今私としては、清水の舞台から飛び降りてもいいような心境なのです。初めて銀行から融資をしてもらおうと交渉しています。二千万円というお金を担保なしで果たして融資ができるものなのでしょうか?担保に代わるものは何かといえば、これまでの法人の8年間の実績とこれからの発展性です。県の基盤整備事業の一千七百万円の補助金も申請しました。担当者から内示前の確認電話で、私は熱く語っていました。「私たちのような貧しい法人でも、本気になれば障害者の工賃を2倍から3倍に増やせるのだ。様子眺めの大法人が並み居る中で、弱小法人が先陣を切って事業移行をしたのだ。そして今県の基盤整備事業を導入することによって、ますますその効果は現れるはずなのだ。だから、このプランをぜひ評価し県内のモデル法人として売って欲しい」。
 というわけで、私は今週気持ちの中ではいっぱいいっぱいで、このプランがどちらでも頓挫したら、すごすごと舞台を降りることになるかも知れません。
 今あるパン工房は3年前にオープンし、昨年小規模作業所から新事業に移行しました。当初利用者の工賃は月3000円でした。でもその後の奮闘で結局月約2万円に上げています。しかし、これから将来のことを考えれば、今の建物では卒業生の受け入れをする余裕がないのです。そしてメインストリートでないこともあって、遠いエリアまで配達をしなければなりません。ガソリン代を初めとする原材料費の高騰によって、パンそのものも値上げ時が迫っています。今法人で重度障害者も暮らせる「ケアホーム」を整備しようともがいていますし、それを実現するためには土地も必要だし、24時間365日のケアシステムや相談機能も充実しなければなりません。そういう課題を突きつけられている時期、今回のプランがやにわに持ち上がってきたのです。
 弘前市からの道路もメインストリートで高等学校の筋向かい、建物の入り口にはバス停があります。この土地も約300坪で一千六百万円の価格はとても魅力的でした。建物も二階建てで、パン工房と物販ができるスペースを一階部分は十分取れるのです。そして、なによりも二階部分には和室24畳があり、ここをこれからの相談事業や、ヘルパーセンターに移行して行きたいと思っています。裏側の倉庫を解体整地すれば、駐車場とケアホームを十分確保するだけの広さがあるのです。14日が公示期間で、それを過ぎれば入札している事業所が我々だけなので、取得できるはずなのです。そうして件の県の内示があれば100%願いが叶うのですが・・・。
 来週がまず最初の関門の物件の購入の可否が決まり、更に資金繰りが可能かどうかがあって、県の補助金の内示発表が来るかということなのです。なるようになるのでしょうが・・・。今はひたすら静かに待つだけしかないのです。
 

地域福祉~敬老会アトラクション

2008-07-12 06:11:10 | つれづれなるままに
 昨年初めて地区社会福祉協議会主催の敬老会のアトラクションの一部をプランニングした。「大相撲岩木場所・幻の栃若戦」だった。
 社会福祉協議会の会長の肝いりで、社会福祉協議会役員自らが敬老会を盛り上げようという趣旨で私に依頼があった。そしてそれは大いに敬老会の花となった。一番難しいのは、役員さんの多くが高齢者であり、なおかつシャイな方ばかりである。台詞を覚えられるというわけでもなく、観客も高齢者で耳が遠かったりする。この両者がうまくかみ合うためには、見ただけでわかる内容でなければならない。そういう意味では、若乃花は弘前市出身の母親を持ち、郷土の英雄なのである。受けないわけもない。
 こうして、今年もまた敬老会が9月に迫ってきたのである。またもや、社会福祉協議会会長より直々に我が家を訪問され、今年もよろしくといわれては受けないわけに行かなくなった。昨年と同じラインであれば、台詞も無理だし・・・・一目でわかるものといえば・・・?「プロレス?」力道山時代は皆さんが覚えているだろうが、少し敬老会にはふさわしい内容にはなりにくい。こうして、今年は敬老会参加者が75歳以上であることを考えて、この方々の若き日にさかのぼってみようと考えをめぐらしたのである。弘前版「三丁目の夕日」である。
 吉幾三の「テレビもねえ、電話もねえ・・・」の世界である。だからこそ人々の人間的な心の交流が社会全体にあった時代である。私はその時代を高齢者や、むしろ社会福祉協議会の役員さんに思い出して欲しかったのである。もう一度地域住民の心のつながりを復活させましょうというのが今回の企画です。キーワードは「回覧板と隣組」です。
果たしてどんな企画になりますやら・・・また報告します。