夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

’08 サマーコンサート

2008-07-23 07:28:45 | つれづれなるままに
 7月19日(土)弘前交響楽団のサマーコンサートに一家で出かけた。このコンサートは我が一家が気軽に出かけられるコンサートの一つとして位置づけられている。その理由は弘前交響楽団が積極的に私たち障害者施設に足を運んでくださって、招待してくれるからだろう。車いすの娘を弘前市民会館に連れて行くのはどれくらい大変なことなのかについては、昨年もこのブログに書き込んだことがある。弘前市民会館はコンサート会場としては素晴らしいのだが、障害のある方や高齢者にとってバリアだらけの施設なのである。建築家である前川国雄氏の設計による建物は美しいが、誰にでも優しい建物ではないという難点がある。たまたまこのブログを読んだ方が弘前交響楽団関係者でいて、そして障害者への配慮をしてくださるようになったのである。定員が1200人もある市民会館は、駐車場が狭い。このために車いすや歩行弱者は、弘前市役所や観光会館の駐車場を利用することになる。そこから会場まで移動するのにも一苦労なのだ。そういう苦労を組み入れてくださって、事前に車いすの方などの駐車場所を優先的に確保してくださっている。これはとってもありがたいことです。そして、今回は何よりもありがたかったのは、車いすの利用者が、階段を下らなくても視聴可能な席に誘導してくださったことです。
 当日は立ち見も出るような満席の会場でした。どれだけこのコンサートが、市民に人気があるのかがわかります。私たちの施設からも聞きに来ている人たちが結構いて、挨拶をしていきます。
 今回のコンサート前半ではグリーグ特集で「ペールギュント」組曲の演奏であった。いつもと違ったのは、弘前交響楽団が若手を育てようとしていることであった。高校1年生の男性が初々しくコンダクターを努めた。弘前オペラの女性の、会場の隅々まで行き届くようなソプラノの声にも感動した。そして中学三年生の藤本さんの堂々たるピアノ演奏は会場の観客をうならせていた。この人たちがこれから世界に向かって羽ばたいていくのだと感じていました。
 第2部は子どもたちの大喜びのおなじみ宮崎駿の「ジブリ」の世界を演奏しました。毎年のことですが、このコンサートのふわっとした温かさは、この団員の皆さんの仮装です。今回はジブリの映画ごとに衣装や帽子などをそろえて、会場からも笑いが聞こえていました。
 さて、我が家の娘二人はどうだったかというと、長女は市民会館の照明が気に入ったのかずっと天井を眺めながら音楽を楽しみました。次女は聴衆の拍手が盛大になるとそれに合わせるように大きな声を出していましたが。それ以外では何とか他の方に迷惑をかけずにすんだかなと、ややほっとしています。何しろ次女の喜び方は、ターザンのようなあーあーという声であったり、座席に上半身を打ち付けて前後するものですから、ぎーこぎーこと音もするし結構傍にいると気になるのです。介添えをするものとしては、ハラハラドキドキなのです。コンサートが終える頃にはくたくたになるのは、余計な気を遣わなければならないことでしょう。でも今回も二人とも楽しめたので、とてもありがたかったと思っています。幸せな夜でした。弘前交響楽団関係者の皆さん、今回もありがとうございました。