夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

Artist Miss junko/T

2008-02-16 17:10:59 | 私と福祉とであいの旅
 今は普通に会話をしている絵画講師のミス純子は、ある一つの出会いからつきあいが始まった。それは昨年までおつきあいのあった盲目のシンガーIさんを介してであった。2005年の福祉演劇「この街で暮らしたい」のポスター画を彼女に依頼した。そして彼女のテーマの一つ、弘前市内にある懐かしい小路「一戸時計店」が見える絵が描かれた。
 やがてIさんのファンクラブを立ち上げ応援する中で、ミス純子が次第に大きな存在となって来た。I氏の半自叙伝を出すことになり、その挿絵を依頼したことも彼女の絵画活動が活発になっていった契機でもあったのではないだろうか。素敵な小冊子ができあがり出版記念会も開催された。その翌年1月に、I氏のファンクラブ代表が解散を宣言して、あっという間に会は消えた。
 ミス純子のせっかくのデビューの挿絵がなんだかとてもかわいそうな結末を迎えて、申し訳ない気持ちでいた。そして毎月我が施設に絵画の指導においで頂くようにお願いをして2年目が始まったのである。
 彼女の自宅はご両親がリンゴ農家なので、彼女もそれを手伝いながらアルバイトをし、個展をあちこちで開催している。絵は郷愁を誘うような、懐かしい感じのする絵画である。いつまで眺めていても少しも、飽きが来ないといった感じの絵画である。また来月1ヶ月のロングの個展が開催されるらしい。ゆったりとした彼女の性格がにじみ出ている気がする。そんな独身の彼女がいつか、何とか花咲いて欲しいと願う2月である。

第2回 ボランティアスクール打合せ会

2008-02-16 08:17:27 | Weblog
 長崎にいる大学時代の後輩でお米屋さんをしているTさんから、長崎県の授産施設で作っている「うどん」が届いた。Tさんは本当に優しいお人柄で、大学時代のサークルで一緒だった仲間のことをいつも心配している。私も仲間と言っては当てはまりにくいが3年前に30数年ぶりに大学のサークルメンバーと再会してから、お付き合いが再燃し、りんごやりんごジュースなどの店頭販売などでいろいろお力添えをいただいている。

 さて、その「うどん」を試食する機会だ。昨夜は第2回のいわきふれあいボランティア会主宰のボランティアスクール「自閉症者の支援のあり方」を3月16日(日)に開催するのだが、その中で自閉症の方をわかりやすくするための寸劇の台本を「青森県自閉症支援研究会」代表のH氏が書いて来てくれた。それの読み合わせと手直しの打合せである。
 今までも福祉劇をやって来た実績のある我が施設スタッフは、慣れたもので夜の会合ではまず腹ごしらえから始まる。昨夜はこの長崎製のうどんをいただいた。なかなか汁も美味しく、うどんも腰もあり食感も良かった。本当はお握りと一緒にとも思ったのだが、そうだ家にはパンを売ることが必要なのだとパンを紹介し、見事全部完食した。

 寸劇は「イチロー」君の一日という設定で紹介し、自閉症の特徴をふんだんに盛り込んだ。とにかく笑いが必要だという私の押しで、かなりバラエティになった。
 実行委員全員(8名)がそれぞれの場面で出演し、会話も津軽弁でということになった。朝出勤時の横断歩道でのこだわり場面。横断歩道で「人の足型」にこだわって青信号になっても道路を渡れないイチロー君。バスに乗ってほかの席が空いているのに、毎日同じ席に座らないと気のすまないイチロー君は、他の乗客に嫌がられる場面。この場面ではビフォーアンドアフターの表現があり、アフターでは運転手さんが、「そこは座る人が決まっているので空けておいてくださいと」乗客に言う場面を設けた。イチロー君はバスのアナウンスよりも一つ先に自分でアナウンスをするので、乗客は二度アナウンスを聞ける。だから聞こえにくいお年寄りなども大助かり。
 コンビニでジュースを購入しようと立ち寄り、お金を支払う時には、お金の勘定に時間のかかる場面。パンの生産をする職場では、粉の計量で几帳面な特性を表現。昼食に立ち寄って軽食喫茶で、隣の人の水まで飲んでしまうイチロー。これもビフォーアンドアフターを取り入れた。
 帰り道の公園ではベンチで、腕まくりをしてリラックスしている人の服を直さないと気のすまないイチロー。

 この寸劇をこれから毎週練習することになった。準備をしながらみんなの頭の中には、イチロー君のイメージがほぼ出来上がっていった。役割分担をして、実行委員のそれぞれの持ち味がどのように示されるのだろうか。ちなみに我がスタッフS氏は女装のウエイトレス役を演じるのであるが、クリスマス会の女装が余りにもはまっていて再演が楽しみである。次回から台本の読み合わせと、アクションをつけて行なう。乞うご期待!