夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

FMラジオ用台本・バリアフリー小噺・なぞ懸け問答

2008-02-07 10:47:30 | 創作(etude)
★バリアフリー小噺  本日のお題「ウインタースポーツ」

母   「一郎君。日曜日だからって、いつまでも寝ていないで、早く起きなさい!」

一郎  「うーん。寒くて布団から出られないよー。」

母   「何言っているの。若いんだし、きょうは天気もいいわよ。お友達を誘ってスキーにでも行ったらどうなの。」

一郎  「あんな長い板を足に縛り付けて、両手に凶器を持って他人に怪我させるスポーツはスキーになれません」

母   「それじゃスケートは?あれは靴だわよ?」

一郎  「スケートは靴の下に刃がついていて歩きにくいし、氷の上だから前にも後ろにも転ぶから痛いし冷たいし、ぼくにはうまくリンクしません。」

母   「それじゃあ、そりすべりは?」

一郎  「冬のスポーツは寒くって、ぼくにはそりが合いません」

母   「だめだこりゃ・・・」



★バリアフリー小噺 お題「車椅子の人の冬の暮らし」とかけて

「車椅子の人の冬の暮らしとかけまして」

「金のない時にやって来た借金取りへの対応と解きます。」

「そのこころは?」

「外出したいと思っても出るに出られません。」

パーカッション奏者・奈良裕之(Yuji・Nara)

2008-02-07 06:58:58 | つれづれなるままに
 北海道釧路市出身でガイアシンフォニー(地球交響曲)第6番に出演した「奈良 裕之」さんが、あうんを訪れ楽しい交流のひとときを過ごすことができた。奈良さんとは昨年8月の青森県重症心身障害児(者)を守る会主催の「交流キャンプ」以来だろうか。
 今回は踊り(ヒーラー)の青柳MAKIさん(大阪出身)とご一緒の訪問である。到着後に昨年訪問したというアメリカの聖地での演奏風景を写真で見せて貰ったが、なんとこれが不思議な写真だった。アメリカインディアンの聖地(名前は失念)の山は岩木山に似た世界の8つの霊山(富士山もその一つ)に入っている山だという。
 なにが不思議と言って、奈良さんが演奏しているホールのキャンドルの炎がすべて形が異なり上に大きく伸び、まるで踊っているではないか。さらに一枚には霊が現れたとも思えるようなものもあった。これも奈良さんの力なのかも知れない。
 さて、今回のパーカッションの演奏は昼食の時間からすでに始まりの予感があった。奈良さんもMAKIさんもベジタリアンと言うことで、すべて野菜の昼食。学校から帰ってきたK君が奈良さんに向かって「パパ」と言う。何故そういったかはわからないが、何度も「パパ」と呼び続けた。そういう中で奈良さんは演奏の中にK君を巻き込んだ演奏計画を頭に練り込んでいたようだ。奈良さんの楽器はユーフォー型の床で回転させながら叩いて鳴らす金属音の楽器や、鐘も手に持って鳴らすものや、床に置いて叩くととても気持ちの良くなる物などがたくさん並べられる。大きな銅鑼がつり下げられ、さらにスティールドラムは南米の楽器だろうか。カリブの海辺に似合いそうな軽快な金属音である。霊的な音の出るスピリットキャッチャーと呼ばれる弓形の大小2本の楽器は、空気をふるわせ、鳥などは大型の鷹が襲って来たかと思わず飛ぶのをやめて身をすくめるという。アメリカインディアンの宗教的な楽器なのだろう。シャーマンが鳴らすような弓を奈良さんが二本両手にそれぞれ持って、回転し始めるとびゅーびゅー、びゅんびゅんという音が空気の波動となって聴衆の頭の上に鳴り響くのだ。一連の楽器を馴らしながら、やがて奈良さんはメンバーの感受性に任せて演奏を変え始めた。メンバーが逃げると追いかけ、またしょうがいの重い動けない人たちの所では、お腹や背中、頭の上でその波動を伝えながら音を楽しませてくれた。これまで幾度も楽しんできているメンバーは、自然にそれを受け入れ笑顔を見せている。初めて奈良さんとであったM君はユーフォー型の楽器を背中に受けて、楽しそうに奈良さんと対した。こうして、約1時間の演奏が終え、奈良さんも汗だくになっている。演奏終了後は楽器を自由に触らせてくれるのだ。みんなが自分の気になる楽器に触れて楽しそうだ。
 今回奈良さんが、あうんのために描いてくださった筆の絵は3枚。宝物になりそうな仏の顔である。素敵な額に入れて記念にしようと思う。
 その後、奈良さんと交流のある地元の獅子舞のOさんと、岩木山神社で演奏を奉納するのだということで玄関先で見送った。今度お会いできるのは、6月ということだった。初夏の山・しらとり農場での演奏がまた聴けるかも知れない。冬の明けるのを楽しみに待ちたい。