アレ!? この人の名前なんだたっけ。最近よくある現象である。
ある先輩はこんな時、大胆にもその人に向かって、「下の名は、
覚えているのですが、何という苗字でしたか」と尋ねるといいと
アドバイスしてくれた。相手の方に、情け、包容力、思い遣りと
いうものに満ち溢れていれば、そんな方法もよいとは思うが、
「下の名でいいです」などと言われた時のことを想像すると、
私には出来そうにもない。
私はこのような場合、こんな方法で思い出すことにしている。
あいうえお、かきく・・・の順に「あああ阿部、あああ安達・・・
いいい伊藤・・・、ううう内海・・・」と思い出していく。
ただこの方法の欠点は、思い出している間、会話が成り立たない
ことだ。わわわ渡辺だったりすれば大変な状況になるし、もし、
思い出せないことにでもなったら最悪である。
喉元まで出かかっていながら思い出せないのは、もやもやして
とても気持ちが悪いものだ。
この間は、十数年前の職場の仲間が懐かしくなって、全員の
名前を思い出したことがある。
さすがにこの時は、紙に「あいうえお・・・」と書き出してから
時間をかけて思い出した。