TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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東和銀行が在庫商品担保で地元群馬県2企業に融資を行う

2008-03-17 20:04:57 | 地域産業
 東和銀行が前橋市内のメーカーに対して在庫商品を担保としての融資を行うと発表しました。これは棚卸し資産などを担保とする県信用保証協会のABL保証(流動資産担保保証制度)を活用した群馬県内初の事例です。資金需要が伸び悩む中で同行は不動産担保が乏しい中小企業への融資拡大を図る意図があります。ABL保証は企業の出荷前の製品などの棚卸し資産や売掛債権を担保とする融資です。昨年8月に創設された融資です。

 今回融資を行うのは関東高圧容器製作所(前橋市鳥取町)と富士油圧精機(前橋市泉沢町)です。関東高圧容器製作所は商品のプロパンボンベを担保に融資枠2億円を設定します。富士油圧精機は製造する印刷機械の在庫を担保に1億2千万円を上限とした融資です。下の写真は富士油圧精機の工場です。この企業は私が専門校にいたときに学生を3人就職させた企業です。


東和銀行は、14日にはアメリカ金融大手のリースマン・ブラザースグループと不良債権処理事業での提携契約を結んだと発表しています。東和銀行は不良債権処理を目的とした100%子会社「東和フェニックス」が発行する無議決権優先株により46億円の出資を受けるほか、リースマンの人材とノウハウを活用して融資先の再生と処理を加速していきます。14日の東証一部の東和銀行の株価は108円でした。なんとしても早急な建て直しが必要で次々と新手を打っているのでしょう。

 下の写真は東和銀行伊勢崎支店です。私が制度融資に携わっていた時に、同支店の担当者が積極的に地元企業に融資を実行しました。内容は企業再建途中への融資など企業にとってはありがたい融資を実施していました。危機感が生まれて同行は銀行として内容のある事業展開を実施しだしたと私は思います。同行には知り合いも多し、ぜひ地元産業のためにもしっかりと再建してもらいたいものです。




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