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「ぐんま経済ガイドブック」の県内企業売上ランキングを見る

2009-08-19 14:15:26 | 地域産業
 東京商工リサーチ前橋支店が毎年この時期に発行している「ぐんま経済ガイドブック・主要29業種売上ランキング」をここ数年購入しています。



 この本は、決算期はそれぞれ企業によりちがうのですが、地元群馬県内に本社を置く企業の売上高がわかります。今年発行されている本は、20年決算なで、20年後半の景気後退を反映したデータでないので、今の企業の実態と異なるかもしれませんが、どの企業が業績がよいか、よかったかの参考にはなります。

 さて、この本には県内企業増収率ランキングベスト200を掲載しているのですが、私が企業訪問などで関係した企業もランキングされています。

 ランキング4位の㈱ジャパンバルバー桐生工場は、20年売上高22億16百万円(20年5月決算期)で、19年売上高7億10百万円と比較して売上高伸長率340%でした。
この工場は、伊勢崎市所在の㈱ジャパンガルバーの系列企業で。溶融亜鉛メッキ加工を手がけており、大手パチンコメーカーとの取引拡大による大幅に売上を伸ばしました。

 私は、伊勢崎市のジャパンガルバーを訪問したことがあるのですが、社長は東京の人でフィリッピン等の海外にも進出しているグローバル企業でした。社長のお話を聞かせていただいた時に長期的戦略を持った方との印象を記憶しています。


 ランキング7位の㈱アポロ技研は、20年売上高34億円(20年9月決算期)で、19年売上高11億40百万円と比較して売上高伸長率298%でした。この企業は伊勢崎市(旧東村)の企業で、典型的な研究開発型の企業です。巻線機製造が主製品で、大手メーカーの取引増が大幅な増収になりました。巻線機は携帯電話の生産設備であり売上の急増も納得がいくものです。
 この企業は産学官連携にも熱心で大卒工学部の方も多く、企業名にアポロと名づけているのも、未踏の月着陸を成し遂げたアポロ計画のように、他企業の追随を許さない独創的な機械作りをしていこうというものです。

 私は、この企業には産学官連携でお世話になり、また企業訪問させていただいた時にもお世話になったのですが、非常に紳士的な企業という印象を受けました。人に例えると物静かに冷静に目的を地道に達成するという優等生という感じです。

 ランキング22位の杉原エス・イー・アイ㈱は、20年売上高(19年6月期)182億34百万円で、19年売上高94億10百万円と比較して193%の売上伸長率でした。杉原エス・イー・アイ㈱は地元伊勢崎市今井町の本社があり、三和工業団地にも工場を持つ電気機器製造業です。
 プリント基板の開発から設計、製造を主に行っている企業で、遊戯機器メーカーからの受注増で大きく売上を伸ばしたとこの本には記載されています。

 超小型プリント基板の開発力を生かし、世界最小クラスの超小型無線ICタグを開発したことがよく新聞に取り上げれていたように、この企業も研究開発型の企業です。

 各業種ごとの売上ランキングを見ていると私が企業訪問させていただいた企業も多く、この企業はこのような企業だったということが思いだされます。まがりなににもいろいろなことで関わらせていただいた企業の業績が向上していることを知るのはうれしいものです。
 
 

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