TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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富士重工業で非正規社員800人減員

2008-11-28 07:05:33 | 経営全般
富士重工業は、本年度の減産台数を10月に発表した2万台から4万台拡大した6万台にしました。また、12月末で非正規社員約1,800人のうち約800人の倹約打ち切りを明らかにしました。すべて地元群馬県太田市の群馬製作所が対象だそうです。

 ある富士重工業の下請け企業は「減産第数分は1か月の受注量に相当する。激しいが当面は手の打ちようがない。二次、三次下請けはさらに厳しくなることが予想される」と話しています。

 三菱自動車も、派遣労働者と期間従業員の計3,300人のうち、3分の1に当たる約1,100人の契約を12月末で打ち切ると発表しています。

 10月の自動車海外生産も、国内主要8社のうち、ダイハツ工業を除く7社が前年同月実績を下回りました。トヨタは12.5%減の358,198台となりました。

 好調だった自動車製造業が調子が悪くなってきました。好調だったといっても、非正規社員を大量に採用しての「雇用の過剰」を改善しての成果でした。その雇用形態が常態化した自動車産業は、減産に対して非正規社員で雇用調整することで、
乗り切ろうとしています。

 雇用不安が拡大して、格差社会が一層広がりそうな情勢です。