あび卯月☆ぶろぐ

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2010年代はじまる

2010-01-05 01:57:21 | 社会・世相
気がつけばゼロ年代が終わっていた。

いま、普通に「ゼロ年代」という言葉を使ったが、これは2000年から2009年までの期間を指す。
数字の始まりは1なので私なんぞは2001年から2010年までの期間を指すものだと思っていたが違っていた。
21世紀は2001年からなのに数字の決まり事はかくもややこしい。

1990年代は略して「きゅうじゅうねんだい」と読んでいた。
ところが困るのは2000年代。
私の記憶によると2000年代が始まった当初は多くの人が「にせんねんだい」と読んでいた。
ところが、「にせんねんだい」だと2000年から2999年の期間を指すとも思える。
そこで2000年代の後半からは「ゼロねんだい」という読みが主流になった。
じっさい、いまはなき『論座』でも「ゼロ年代の言論」といったタイトルの特集が組まれたりしていた。

ということで以下、00年代と表記しますが、「ゼロ年代」とお読みください。

振り返ってみれば00年代は我々に何を残してくれただろうか。
90年代にどっぷり浸かった1985年生れの私にとって00年代の愛着は薄い。
なにせ、5歳から15歳までの期間が90年代だった私にとって、懐かしさや親しみを感じるのは圧倒的に90年代の方だ。

90年代と聴いて連想する単語を挙げろと云われれば思いつくだけでも

平成、湾岸戦争、佐川急便、ウォーリーを探せ!、ばざ~るでござ~る、反省だけならサルでも出来る、具が大きい、バーコードバトラー、ポケベル、KAN、愛は勝つ、スーパーファミコン、マリオワールド、ストⅡ、ダービースタリオン、シムシティ、ポケモン、ホラーブーム、このまちだいすき、きんさんぎんさん、米不足、宮路社長、水不足、コギャル、ルーズソックス、プリクラ、ウィンドウズ95、PHS、村山政権、阪神大震災、オウム真理教、たまごっち、ショーバイショーバイ、マジカル頭脳パワー、やるならやらねば、なるほど!ザ・ワールド、ものまね王座、ごっつええ感じ、ポンキッキーズ、ラララむじんくん♪、電波少年、クマのプー太郎、地獄先生ぬ~べ~、マキバオー、幕張、すごいよ!マサルさん、ワンダフル、GTO、セガサターン、ドリームキャスト、湯川専務、プレステ、古畑任三郎、小室ファミリー、アムロ、アムラー、シノラー、スピッツ、ミスチル、ジュディマリ、シャズナ・・・

と、キリが無いほど挙げる事が出来る。
これらをみて目頭が熱くなった方は私と同世代かあるいはそれより上の世代と思われる。
一方、00年代はどうだろう。

小渕恵三、森喜朗、IT革命、神の国、新しい歴史教科書、小泉純一郎、靖国神社、反日デモ、拉致問題、9.11テロ、イラク戦争、郵政民営化、ゴー宣、愛子さま、プレステ2、プレステ3、DS、爆笑オンエアバトル、M-1グランプリ、笑いの金メダル、お笑いブーム、2ちゃんねる、ウィンドウズXP、ビスタ、ネットカフェ、ブログ、浜崎あゆみ、宇多田ヒカル、新札、年金問題、平成大合併、禁煙ブーム、ライブドア、ホリエモン、TOB、リーマンブラザーズ、悠仁さま、タマちゃん、毒ギョーザ、チベット、アキバ系、メイドカフェ、しょこたん、でじこ、ハルヒ、iPod、ブルーレイ、品格、ユーチューブ、ニコニコ動画・・・

と、あまり数多く思いつかない。
あるいは、あっても現在も続いているようなものもあるのでそれらは割愛した。
ざっとみる限り、00年代のキーワードは政治に関するものが多いようだが、これは私の個人的な嗜好によることを差し引いても00年代は90年代に比べるとずっと政治的であったことを示す。
それは、小泉訪朝によって北朝鮮による拉致が正式に認められたことと無関係ではない。
北朝鮮による不法行為が明るみにでて、日本国民にいくばくかのナショナリズムを目ざめさせた。
また、小泉首相の靖国神社参拝に関し、中国、韓国そして左派系メディアが反撥し、それにさらに右派が反撥するという現象が見られた。
これは、「新しい歴史教科書」や小林よしのりの『ゴーマニズム宣言』シリーズ、安倍内閣などに対する対応でも同じ。
冷戦終結後、曖昧になっていた右派と左派の対立構造が目に見える形で見えてきたのが00年代といえる。
いいかえれば、右派が勢力を増してきたともいえるが、これは右派の手柄ではなくひとえに日本に脅威や嫌悪を与えつづけてくれた北朝鮮、中国、韓国さんの御蔭である。

一方で、文化に関するキーワードは少なめだ。
これは私が00年代において大衆文化に比較的背を向けて生きてきたということだろうが、考えようによってはそれほど魅力的な文化が生れなかったともいえる。
90年代というと数多くの名曲が思いつくが、00年代というと首を捻ってしまう。
00年代の音楽シーンの記憶といえば前半に青春パンクブームが起こったことくらいか。
あとは、あまり記憶に無い。
それほど魅力的な作品がなかったのか、あるいはやはり私の個人的な嗜好によるものなのか、答えは皆様にゆだねたい。
ただ、00年代はお笑いブームが起き、平成のお笑い文化が確立された。
私自身も00年代を振り返ってみると多くのお笑い番組を見てきた。
お笑いが進化成長した点は00年代文化の特徴といえるだろう。
また、ゲームも大きく進化した。
私は00年代、ゲーム文化にほとんど触れず過ごしてきたが、ゲーム好きにとってはおそらくたまらない時代だったのではなかろうか。

もう一つ、00年代に欠かせないキーワードは「IT革命」だろう。
はじめこの単語を聞いたとき、なにが革命なんだ、インターネットが普及するだけだろうと思っていた。
ところが、蓋をあけてみれば本当に革命に近い出来事が起きた。
いまや、国内の離れた距離に住む人ともこうやってやり取りが出来るし、ブログに各々の日記や言論を綴ることも出来るようになった。
買い物もマウス一つで済む。
例えばアマゾンを利用すれば、早ければ翌日に商品が届く。
私のような本好きにとっては古本を探す時も大変ありがたい時代になった。
かつては、それこそ古本屋をめぐり意中の書籍を何年もかけて探すのが当り前だった。
それがいまや、検索サイト(たとえば「日本の古本屋」)などを使えば加盟店の在庫が瞬時に検索でき、何年探しても手に入らなかった古書なども簡単に手に入るようになった。
(もっとも、貴重な本はそれなりの金額が附くので手軽に・・・とはいかないが)
巨大掲示板が2ちゃんねるがネット界に君臨するようになったのも00年代だ。
00年代はそのまま2ちゃんねるの歩みとも言える。
2ちゃんねるはアメーバのごとく成長拡大し、ネットユーザーの中でこれを利用したことの無い人の方が稀だ。
便所の落書きとも揶揄される2ちゃんだが、時折貴重な書き込みも散見され、情報ツールとして欠かせないものとなった。
ユーチューブやニコニコ動画の登場も見逃せない。
これらのサイトにより、見逃した番組も容易に視聴できるようになり、また、個人が自ら動画を発信することを可能にした。

以下、語りたいことは数多あるけれど、この辺で。

今年は2010年代最初の年となる。
冒頭で述べたように気がつけば00年代が終わり、10年代がはじまっていたというのが正直な感想だ。
90年代、00年代に育った若者もいまや文化、政治、経済の担い手となった。
2010年代は我々にどんな文化を与えてくれるだろうか。