マスコミが報じるチベット問題はわかりにくいし、真実の半分も伝えていない。
かといってネットは情報が多岐にわたりかつ玉石混交でわかりにくい。
自分の頭の中を整理する意味でもチベット問題の概要を書いておく。
チベットはインドから伝わった大乗仏教を基にしたチベット仏教を信仰する仏教国家で、古代より独自の文化を形成してきた。
モンゴルや清の時代に何度か干渉を受けてきたものの独立を保ってきた。
中華民国成立後も軍事的緊張関係が続いたが、大東亜戦争の時は中立を保ち、戦後にニューデリーで行われたアジア諸国会議にも独立国として参加している。
チベットの独立が確実に壊れ始めたのが1949年。
この年の10月1日、中華人民共和国が成立した。
まもなく北京放送は
「人民解放軍は、中国全土を解放せねばならない。チベット、新彊、海南島、台湾も例外ではない」
と放送した。
チベット侵掠の始まりである。
翌1950年10月7日、四万人もの人民解放軍(中共の軍隊)が東チベットの州都チャムド攻撃を加え国軍と義勇兵からなる八千人のチベット軍は敗退し、チャムドは二日で陥落した。
この時、チベット軍は半数の四千人が戦死したが、これはほんの悲劇の序章にすぎなかった。
チベット政府は国連に
「チベットを共産中国に編入するために、強大な武力を用いてチベットに軍事侵攻したことは、明らかな侵略事件である。チベット人民が自らの意志と希望に反し、無理矢理中国の1部に組みこまれるというこの事態がこのまま進行するならば、この侵略行為は強者による弱者征服の最悪の実例となるであろう」
と訴えたが、かつてチベット政府発行のパスポートを承認していたイギリス、アメリカを含めて各国とも知らん顔だった。
国連はもともと第二次大戦戦勝国の軍事同盟で今も昔も常任理事国の利益にならないことには動かない。
国益になるときだけ、綺麗な大義名分を掲げて動く。
このときもまったくそうだった。
国連に見捨てられたチベットは中共から「中共・チベット17ヶ条協定」を押し付けられ、中国に併合された。
1951年9月9日、王基梅指令官率いる何千もの中国共産党軍がラサに到着し、中共による本格的な圧制が始まった。
中国は軍隊用の駐屯用地と兵士のための莫大な食糧を支給するよう、チベット政府に強要し、これによってチベット経済は破綻。
食糧は枯渇し、チベットに歴史上はじまって以来初の飢餓が襲った。
以後、チベット人が受けた傷は酸鼻を極めるものがある。
チベットの宮殿や寺院は破壊され、仏像は宝石類を剥がされた上で破壊され、あるいは僧侶たちの首を締めるための重りに使われた。
女性は強姦され、虐殺は男女共に行われた。
漢民族というのは山縣有朋が「古より極めて残忍の性あり」と指摘したように日本人には想像もつかないような残酷な殺し方をする。
人の皮を剥いだり、目に釘を打ったりくりぬいたり、腕をもいだり、腹を裂いて腸を引きずり出したり・・・
こうした虐殺行為は公衆の面前でなされ、人々はそれを見学するよう強要された。
両親を射殺するように命じられた子供もいる。
民衆の尊敬を集める僧侶にはその尊厳を傷つけるために民衆の前で糞尿を食らわせたりとともかく中共はありとあらゆることをやった。
書いていても気分が悪くなる。
中共のやることなすことおよそ同じ人間とは思えない。
この他にも様々な虐殺拷問を行っているが、あまりにも酷い内容なので文末に参考サイトのURLだけ掲げておくとして、
このような書くのも憚られるような方法で何十万ものチベット人は殺されていったのである。
これまでに飢餓なども含め百二十万人以上のチベット人が死亡している。
これはチベット全人口の五分の一にあたる数だ。
今では四千あった寺院の99%が破壊され現在では四十五しか残っていない。
十五万人いた僧侶も千四百人になっている。
反対に中国人は七百五十万人が住みつきチベット人は少数派になっている。
また、当然教育も中共に支配された為、チベット語や伝統的行事、衣服などの禁止政策がとられチベット文化も危機に瀕している。
生き残ったチベット人の多くは断種手術や不妊手術が強制された。
中国はチベットを侵掠するとともにチベット民族そのものをチベット仏教、チベット文化と共にこの世界から消し去ろうとしている。
これを民族浄化=ホロコースト、ショアーなどと呼ぶ。
そうナチスドイツがユダヤ人に行ったこととまったく一緒。
いや、残酷な殺し方をする分、中共の方が悪質かもしれない。
そしてこの中共によるホロコーストは現在進行形で行われているのである。
最近では青海チベット鉄道が開通したが、
これはチベットの全民族、宗教の絶滅計画の総仕上げの始まりとも言われていて、鉄道建設の裏の目的は軍事利用にある。
鉄道開通によって中国はさらに多くの軍隊を動かし、広大なチベット高原全体に即座に配置できるようになるというわけだ。
また、チベットは中国にとって重要な核兵器配置用地となっており、自国や他国の核廃棄物投棄場としても使用されていると言われている。
NHKはそういう事実は一切報道せず、青海チベット鉄道の開通を嬉しそうに伝えドキュメンタリービデオまで作成していた。
一体どこの国のテレビ局なのだろう。
ついでにいうと、いまの中国国家主席・胡錦濤は1988年から始まったチベット大虐殺(もちろん何度目かの)を指揮した張本人である。
このとき十万から二十万人ものチベット人が虐殺されている。
胡錦濤はその手腕を江沢民に認められて出世したというのだから、チャップリンの「一人殺せば殺人者だが百人殺せば英雄だ」という言葉も空しく響いてくる。
胡錦濤はさしずめ「一人殺せば殺人者だが十万人殺せば大出世」か。
チベットで蜂起が起こった理由がわからなかった日本人は多いだろう。
これまで日本のマスコミはこのチベット問題、中共によるチベット民族浄化政策をほとんど報じてこなかったからだ。
それどころか、朝日新聞はチベットで続発していた蜂起を「反乱」と書いてきた。
正義の中国に対して悪党チベット人が反乱を起こしたという書き方だ。
これだけであの新聞の正体がわかる。
いまでもまだチベット蜂起に関してチベット人が悪で中国が善という風に言う人があるが、いいかげん目を覚まして欲しい。
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【チベットの人権問題/ダライ・ラマ法王日本代表部事務所】
http://www.tibethouse.jp/human_rights/index.html
http://www.tibethouse.jp/home.html
かといってネットは情報が多岐にわたりかつ玉石混交でわかりにくい。
自分の頭の中を整理する意味でもチベット問題の概要を書いておく。
チベットはインドから伝わった大乗仏教を基にしたチベット仏教を信仰する仏教国家で、古代より独自の文化を形成してきた。
モンゴルや清の時代に何度か干渉を受けてきたものの独立を保ってきた。
中華民国成立後も軍事的緊張関係が続いたが、大東亜戦争の時は中立を保ち、戦後にニューデリーで行われたアジア諸国会議にも独立国として参加している。
チベットの独立が確実に壊れ始めたのが1949年。
この年の10月1日、中華人民共和国が成立した。
まもなく北京放送は
「人民解放軍は、中国全土を解放せねばならない。チベット、新彊、海南島、台湾も例外ではない」
と放送した。
チベット侵掠の始まりである。
翌1950年10月7日、四万人もの人民解放軍(中共の軍隊)が東チベットの州都チャムド攻撃を加え国軍と義勇兵からなる八千人のチベット軍は敗退し、チャムドは二日で陥落した。
この時、チベット軍は半数の四千人が戦死したが、これはほんの悲劇の序章にすぎなかった。
チベット政府は国連に
「チベットを共産中国に編入するために、強大な武力を用いてチベットに軍事侵攻したことは、明らかな侵略事件である。チベット人民が自らの意志と希望に反し、無理矢理中国の1部に組みこまれるというこの事態がこのまま進行するならば、この侵略行為は強者による弱者征服の最悪の実例となるであろう」
と訴えたが、かつてチベット政府発行のパスポートを承認していたイギリス、アメリカを含めて各国とも知らん顔だった。
国連はもともと第二次大戦戦勝国の軍事同盟で今も昔も常任理事国の利益にならないことには動かない。
国益になるときだけ、綺麗な大義名分を掲げて動く。
このときもまったくそうだった。
国連に見捨てられたチベットは中共から「中共・チベット17ヶ条協定」を押し付けられ、中国に併合された。
1951年9月9日、王基梅指令官率いる何千もの中国共産党軍がラサに到着し、中共による本格的な圧制が始まった。
中国は軍隊用の駐屯用地と兵士のための莫大な食糧を支給するよう、チベット政府に強要し、これによってチベット経済は破綻。
食糧は枯渇し、チベットに歴史上はじまって以来初の飢餓が襲った。
以後、チベット人が受けた傷は酸鼻を極めるものがある。
チベットの宮殿や寺院は破壊され、仏像は宝石類を剥がされた上で破壊され、あるいは僧侶たちの首を締めるための重りに使われた。
女性は強姦され、虐殺は男女共に行われた。
漢民族というのは山縣有朋が「古より極めて残忍の性あり」と指摘したように日本人には想像もつかないような残酷な殺し方をする。
人の皮を剥いだり、目に釘を打ったりくりぬいたり、腕をもいだり、腹を裂いて腸を引きずり出したり・・・
こうした虐殺行為は公衆の面前でなされ、人々はそれを見学するよう強要された。
両親を射殺するように命じられた子供もいる。
民衆の尊敬を集める僧侶にはその尊厳を傷つけるために民衆の前で糞尿を食らわせたりとともかく中共はありとあらゆることをやった。
書いていても気分が悪くなる。
中共のやることなすことおよそ同じ人間とは思えない。
この他にも様々な虐殺拷問を行っているが、あまりにも酷い内容なので文末に参考サイトのURLだけ掲げておくとして、
このような書くのも憚られるような方法で何十万ものチベット人は殺されていったのである。
これまでに飢餓なども含め百二十万人以上のチベット人が死亡している。
これはチベット全人口の五分の一にあたる数だ。
今では四千あった寺院の99%が破壊され現在では四十五しか残っていない。
十五万人いた僧侶も千四百人になっている。
反対に中国人は七百五十万人が住みつきチベット人は少数派になっている。
また、当然教育も中共に支配された為、チベット語や伝統的行事、衣服などの禁止政策がとられチベット文化も危機に瀕している。
生き残ったチベット人の多くは断種手術や不妊手術が強制された。
中国はチベットを侵掠するとともにチベット民族そのものをチベット仏教、チベット文化と共にこの世界から消し去ろうとしている。
これを民族浄化=ホロコースト、ショアーなどと呼ぶ。
そうナチスドイツがユダヤ人に行ったこととまったく一緒。
いや、残酷な殺し方をする分、中共の方が悪質かもしれない。
そしてこの中共によるホロコーストは現在進行形で行われているのである。
最近では青海チベット鉄道が開通したが、
これはチベットの全民族、宗教の絶滅計画の総仕上げの始まりとも言われていて、鉄道建設の裏の目的は軍事利用にある。
鉄道開通によって中国はさらに多くの軍隊を動かし、広大なチベット高原全体に即座に配置できるようになるというわけだ。
また、チベットは中国にとって重要な核兵器配置用地となっており、自国や他国の核廃棄物投棄場としても使用されていると言われている。
NHKはそういう事実は一切報道せず、青海チベット鉄道の開通を嬉しそうに伝えドキュメンタリービデオまで作成していた。
一体どこの国のテレビ局なのだろう。
ついでにいうと、いまの中国国家主席・胡錦濤は1988年から始まったチベット大虐殺(もちろん何度目かの)を指揮した張本人である。
このとき十万から二十万人ものチベット人が虐殺されている。
胡錦濤はその手腕を江沢民に認められて出世したというのだから、チャップリンの「一人殺せば殺人者だが百人殺せば英雄だ」という言葉も空しく響いてくる。
胡錦濤はさしずめ「一人殺せば殺人者だが十万人殺せば大出世」か。
チベットで蜂起が起こった理由がわからなかった日本人は多いだろう。
これまで日本のマスコミはこのチベット問題、中共によるチベット民族浄化政策をほとんど報じてこなかったからだ。
それどころか、朝日新聞はチベットで続発していた蜂起を「反乱」と書いてきた。
正義の中国に対して悪党チベット人が反乱を起こしたという書き方だ。
これだけであの新聞の正体がわかる。
いまでもまだチベット蜂起に関してチベット人が悪で中国が善という風に言う人があるが、いいかげん目を覚まして欲しい。
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【チベットの人権問題/ダライ・ラマ法王日本代表部事務所】
http://www.tibethouse.jp/human_rights/index.html
http://www.tibethouse.jp/home.html