あび卯月☆ぶろぐ

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『国家の品格』 藤原正彦・著

2006-01-11 00:23:44 | 書評・雑誌
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 人を殺してはいけない論理的理由なんて何ひとつない。
私に一時間くれれば、人を殺しても良い理由を五十ぐらいは発見出来ます。
人を殺してはいけない理由も同じくらい見つけられます。論理的というだけなら、良い理由も悪い理由もいくらでもある。
 人を殺してはいけないのは、「駄目だから駄目」ということに尽きます。
「以上、終わり」です。論理ではありません。
このように、もっとも明らかのように見えることですら、論理的に説明できないのです。

論理ですべてを貫くというのは欧米の思想です。
論理で説明できない部分をしっかり教える、というのが日本の国柄であり、またそこに我が国民の高い道徳の源泉があったのです。

・合理性を追求して荒廃した先進諸国
・論理の限界を論的に説明する
・日本は「普通の国」になどなるべきでない
・はかなさと美を尊ぶ国民性
・日本は世界で唯一の「情緒の文明」
・自由よりも「形」、平等よりも「惻隠」
・いじめをなくしたければ「卑怯」を教えよ

週刊新潮の広告より



著者の藤原正彦さんは数学者。
藤原さんは欧米主義、近代合理主義、共産主義、資本主義にも与せず武士道精神によって日本のあるべき姿を説く。

また、私にとってはゆとり教育や株式(金融)教育、小学校での英語教育批判が痛快でした。

エッセイ調に書いてあるので難しい本は苦手という方にもオススメしたい一冊です。