昨日歩きながら考えていたことは何だったろう?
すごく大事なことだったような気がする
…と考えながら歩いている
気が付くとこの頃いつもこうだ
…という事は別に大事なことではないのだ
何かやり残したことがあるような気がするだけだ
毎日同じことを考えているだけかもしれない
山に行けないので近所を毎日歩き回る
なるべく車の通らないところを
なるべく日当たりの中をでも時には寒風の中も
草原も小川もないところを歩き回るのは空しいが歩かないよりはマシだ
何時間も歩き回ってくたびれて眠る
まだ今のところ自分がどこを歩いているのかは分かっている
夢の中でなら何処だかわからずに歩くのはしょっちゅうだ
分からないのはなぜこんなに渇いた者のように
あるいは救いを求める者のように歩かねばならないのかだ
そのうち夢と現実との境界が薄くなったら
人はぼくの行為を徘徊と呼ぶことだろう
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