すべての頂の上に安らぎあり

今日はぼくに残された人生の最初の一日。ぼくは、そしてぼくたちは、この困難と混乱の社会の中で、残りの人生をどう生きるか?

空を飛ぶ

2019-02-15 13:25:53 | 夢の記
 学校のグランドで、住民全員参加の、防災についての集会があるという。家を出て向かうが、いつの間にか山間のお寺の長い石段の前にいる。道を間違えたようだ。グランドが反対方向の町中に見える。人が集まっていて、拡声器で何か言っているようだ。間に合わないので、空を飛んでいくことにする。
 ところが、工事現場のようなところに入り込んでしまう。鉄道工事のような、長い長い現場だ。次々に現れる巨大なクレーンやパワーシャベルのようなものを避けながら飛ばなければならない。両側には鉄骨が立ち並んで、その狭い現場から抜け出すことが難しい。
 やっとそこを抜けだすと、突風に襲われる。もうどこを飛んでいるかわからないが、どんどん流されて海上へ出ているようだ。下に船がいっぱい見える。「陸に戻らなければ危ない」と思い、必死に風に逆らって飛ぼうとするが、前には進まず、どんどん後ろに、沖に流されてゆく。   
 「そうだ、気流を横切って抜けなければいけないんだった」と思い、右にカーブを切ろうと全身の力を籠めるのだが、いくら頑張っても抜け出せない。右前方に美しい海岸と陸地が見えるが、全然近づかない。ついに力尽きて気を失ったようだ。
 気が付くとベッドに寝かせられていて、看護婦さんのような人がついている。ふらふらする体で起き上がって、「ああ、ぼくは助かったのですね。信じてもらえないでしょうが、ここまで空を飛んできたのです。ここはどこでしょうか? 帰らなければなりませんが、もう飛びたくありません。最寄りの地下鉄かバスの乗り場を教えてもらえないでしょうか?」と尋ねるが、彼女は何も言わない。
 軍人のような服を着た男が二人来て、看護婦さんは部屋から出ていく。男は、「ここは船の上だ。君を返すわけにはいかない。君はここで取り調べられることになる。けっして逃げ出そうとしてはいけない。空を飛ぼうとしても、私たちは銃を持っている。君は直ちに射殺されるだろう」と言う。でも、そのしゃべり方は穏やかで威圧的ではない。
 「そうか、ぼくはたまたま船の上に落ちて助かったのか。スパイ活動か何かしていたのか、何か軍事的な秘密のある船らしい。」と思う。それならそれで仕方がない。
 「それでは逃げはしません。取り調べも受けます。でも、もし許されるなら、もう少し休ませてください。疲れ果てていて眠りたいのです。それから、ぼくの寝ている間に体を調べようとして機具を取り付けたり麻酔を打ったりしないでくださいね。目が覚めたら何でもしますから。ぼくがなぜ空を飛べるのか、ぼくにもわからないのですが、何も秘密はありません」と言う。男たちは黙って部屋から出てゆく。ぼくはもう一度眠りに落ちる。

 …空を飛ぶ夢を久し振りに見た。以前よく見たのは、あまりに高く上がってしまって、一人ぼっちで、心細さに胸がつぶれる思いをしている、というものだった。それとはかなり違う。
 昨夜のは明らかに、この頃よく見る夢、冷たい雨の中や泥の中を進もうとしているのだが、体が思うように動かず、目的地にたどり着けない、というのと合体している。
 それはそれなりに理解できなくはないのだが、後半部分はなぜ見たのか、腑に落ちない。
コメント
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