(探訪 ググッと首都圏) 船で「ミニパナマ運河」体験
(紙上体験)扇橋閘門(東京都江東区)歴史や仕組み ガイドが解説
扇橋閘門(東京都江東区)歴史や仕組み ガイドが解説
日経新聞紙上で取り上げられていたので詳しく紹介します。
この近辺は仕事で飛び回って(1975年(昭和51年)居たので、この付近の地図は心得ています。・・が、しかし、このような運河形式と成っているとは、当時は知りませんでした。
今度、出かけてジックリ観察しよう、その前にチョイト予備知識!>
東京都江東区で東西の水位が違う川を船が通り抜けられるようにする「扇橋閘門(おうぎばしこうもん)」。太平洋とカリブ海を南北につなぐパナマ運河と同様の仕組みで、「ミニパナマ運河」とも呼ばれる。その仕組みの珍しさから、インフラツーリズムの観光資源として注目されている。
5月下旬、江東区の小名木川。ゴーンという大きな音がして水門が閉まり水がせき止められると、船が浮かぶ水面の水位がみるみるうちに下がってい.く。ゲイトを船が通り過ぎる。
図解による運河の原理
まずはこんな具合に、高さのある運河があったとしましょう。
船を描くのが面倒だったのでボールで代用します。
ボールが運河に到着したら水門その1が開くので、どんぶらこと前に進みます。
すると、水門その1は閉じてしまい、水が注がれます。
前にも後ろにも進めないようにしてからの水責めとは、恐ろしいことこの上ありませんが、
船もボールもぷかぷか浮いているだけで持ち上げられます。
最後に水門その2が開けば、いつのまにやら船が持ち上げられていました。
帰りはこの反対に、水門に閉じ込めたあとで水を排出すればいいわけです。
この方法なら、しっかりとした水門さえ作ってしまえば、
水門に入る限りなら、どんなに大きくて重たい船でも、ポンプ1つあれば持ち上げられるわけです。
最悪、時間がかかってもいいならバケツで水を運べばいいだけなので、
電気が使えなくても、一人でも、巨大な船を持ち上げることができるわけです。
画期的過ぎて衝撃を受けました。
なお、このようなシステムを「閘門(こうもん)」と呼ぶのだそうです。
ちなみに、スエズ運河の場合は単純に水路を掘って海をつなげただけなので、
理論上はどんなに長い船でも(曲がるような場所を通れるなら)、
運河の幅よりも船の幅が狭ければ通れるわけです。
それに対して、パナマ運河の場合はこのように閘門式なので、
水門を通れる高さや、水門の間に入る長さといった条件が、
通れる船のサイズにかかわってくるわけです。
(ライネの地球観察日記から出典しました)
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