ガスと雨の中を登る
台風12号は日本列島に留まり豪雨を降らせながら、9月4日早朝日本海へ抜けた。
葛ハイ一向は、垂れ込める空を見上げながら、一路関越・上信越自動車道を
小諸方面へと進路をとった。
”念力”で雨だけは・・・、と願いながらも、バスのワイパーは右へ左へ。
高速を降りると小康状態、これなら大丈夫と会員の胸をなでおろした。
・・・が、しかし高峰林道の急坂で標高(2000m位)を上げ、車坂峠に着いたときは
小雨とガスでした。
Mリーダーの声『この位なら大丈夫、合羽を着てgo・・・・・』合図。
コース
上り 出発点~笹やぶ、針葉樹林帯を登る~粒ヶ平~高峰山山頂(2106m) 赤線
下り 高峰山山頂~粒ヶ平~温泉口 青線
岩と岩との間に高山植物、
山の景色は、雨、風、ガスとめまぐるしく変わる。
赤・青・黄色サンカラー合羽を着た山男山女に変装。 笹の中を行く
老木は消えいくのみ、コケやサルオガセが付着。 どこまで行っても笹の中
小休止、あたりを見回すと高度2000m余のの高原には初秋が色ずき始めてた。
目を上げるとヌーット古木が視線を塞ぐ、
・・・・かと思う間もなくガスが掛かり、急に古木の姿が消える
雨にぬれた笹が光る、木々の間からガスが襲い掛かる
雨の中を山頂へと急ぐ
ヤッター!!!この岩場を登れば高峰山山頂2106m
雨は葛ハイ一行に味方してくれなかった。
バスを降りてから山頂を目指し下山するまで一度も合羽を脱ぐことがなかった。
笹やぶ・針葉樹林帯の中を行く色とりどりの合羽は山の緑より浮きあがってみえた。
雨降りでなければ見ることの出来ない光景。
赤・黄・青の連帯が見え隠れしながら山を縫うように消えていく。
80歳以上のご夫婦が二組も参加され山頂を極めた。
前を行くTさん曰く、
『山並み、遠望、ワクワクする景色はお目にかかれないが、
雨によってより浮かび上がる樹林帯や草花、ガスが急に目の前に現れる光景は、趣があります』
・・と言ったのが印象的でした。