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KIHAKU's blog

日々の記憶
建築家 筒井紀博のブログ

George Winston

2005-05-24 15:42:15 | 趣味
日曜日、ツツイは渋谷の文化村オーチャードホールに赴いた。
ジョージ・ウィンストンのコンサートである。

彼のCDは全てではないが、数枚持っている。
とくに80年代の曲は学生時代から聴いていた。
深夜、部屋の照明を消し、デスク上のスタンドの灯りだけにする。
そして彼の曲を聴きながらスケッチなどをすると非常に想像力がかき立てられるのだ。

そんな彼のコンサートに行くのは今回が初。

前半はツツイもよく聴く80年代の曲も多く演奏し、鳥肌モノ!

音楽に関しては全く無知なのだが、彼のメロディーは余韻が美しい。
そしてそのメリハリの絶妙さ。

建築でも同じことが言えると思う。
一見、無駄に思えるような空間が人々に幸せな感情を抱かせたり、ゆとりを感じさせたりする。また、敷地が広く、予算も潤沢にあるからといって、全ての部屋を広く、天井高くしていくと、結局どの部屋も間延びした状態になり、せっかくの空間のありがたさが薄れてしまう。
空間におけるメリハリも非常に重要。

ツツイの設計する住宅では、建売住宅や分譲マンションなどではあまり見ることのできない天井高さ2m程度のエリアが存在し、居室でも2.2m程度の低めの天井高の部屋を作っている。また、逆に3m程度の部屋や吹き抜けなども多く配置し、それらの高さをより効果的に演出している。
これらの空間が全て平均的に2.5m程度の高さになってしまっていては、なんの有り難みもない。そこに人の感情の起伏なども存在し得ない。

そのようなことを彼の音楽を聴きながら再認識した。

コンサート終了後、ツツイはピアノの演奏ができるようになろうと強く心に誓い、楽器屋へ。
が、しかしジョージ・ウィンストンの楽譜は世界的に売られていないとのこと!
(そういえば数年前、そのような話を聞いたことがあった)

早くも断念し、スゴスゴと店を去ろうとしたその時、ツツイの視界に飛び込んできたのはソプラノサックス(シルバー)!

これがなかなか格好いい!

15年近く前だろうか?
グラミー賞の授賞式の中で、マイケル・ボルトンが歌う横で演奏するケニーG。あの姿を覚えている人も多いのではないだろうか?
その時、ケニーGが演奏していたのが、まさしくソプラノサックスである!

帰宅後、ネット上でいろいろと調べてみると、店で見たものよりもはるかに安価なものが出回っている。安いモノだと3万円を切っている。

しかし・・・ツツイは学生時代、キーボード、ギター共に早々に断念した経験がある。

現在、ツツイの物欲ランキングで上位にノミネートされたことは事実。

はたしてどうなることやら。