日々の記憶
建築家 筒井紀博のブログ
KIHAKU's blog



HOUScopeの現場もいよいよ上棟直前。
躯体に関わる部分の打合せもほぼ終わり、いよいよ仕上げ関係やディテールの打合せが多くなってきます。

そのHOUScopeでは、リビング、ダイニング、キッチン、どこにいても美しい眺望が望めるよう設計されています。
視界を遮る余分なものは排除する・・・
その中で、今回初の試みとなったのがキッチンのレンジフード。

HOUScopeのキッチンはアイランドキッチンで、調理しながらも景色を楽しむことができます。
しかし通常のレンジフードですと、コンロの上部に取り付けられ、視界の邪魔になることがあり・・・その問題を解消すべく、今回は上部に何も出てこない下引き換気扇を設置することに。

以前は下引き換気扇ですと、その排気量の問題からあくまで補助換気扇としての役割しか担えなかったのですが、今回採用するのは単体で十分メインのレンジフードの役割を担える優れもの。
これにより、キッチンのコンロ前に立った状態でも、十分にその眺望を堪能することが可能になりました。

キッチンの新たなる可能性を秘めた商品だと思います。

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日曜日、ワタリウムで開催されている「ルイス・バラガン邸をたずねる」展覧会へ。

バラガンが実際に使用していた家具や骨董品など、貴重なものが展示されています。
自邸を一部再現、と記されており、ワタリウムの持つ空間の気配とバラガン邸の気配・・・まったく異なる種の空間がどのように共存しているのか、そこにも非常に興味があったのですが、やはりメキシコの光の中、バラガンの手に寄って想像された庭を併設させてこそ生まれるバラガン邸の雰囲気はさすがに再現できなかった様子。
ちょっと残念です。

そのバラガン邸の庭。
これは今回、DVDを通してはじめて見たのですが、限られた敷地の中に無限とも思えるような自然が存在し、人の感情をも内包させてしまうような圧倒的な力強さと包容力を感じました。
雰囲気に魔法をかけるためのたえまない想像力によって生まれた庭・・・是非、その実際の空間を味わってみたいと感じました。

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日曜日はPJN2009へ。
アルフィスタが集うツーリングです。

このイベント、「走り」メインのツーリングで、参加の面々もかなりの猛者ばかり・・・らしい。
不安に駆られつつも集合場所に訪れると、主催者曰く、

「大丈夫大丈夫ー。そんな飛ばしたりしないし、仲良く、ね!?」

と。
そしていざツーリング開始。
高坂SAから東部湯の丸SAまでまずは高速ツーリング。

んーー、この回転数・・・5速ですよね?
オイル交換、ひさしくしてなかったけど、大丈夫かしら?
などと考えてしまうような速度で。

その後は下道で小諸、湯ノ丸スキー場を経由して嬬恋にてランチ。
きゃべつが美味。さすが嬬恋。
さらに牧場やら万座温泉やら・・・

しかし牧場へ行ってもミルクも飲まず、温泉行っても湯船に浸かる事無く。
さすが「走り」メインのツーリング。
連なる色とりどりのロメオに、上信越の紅葉が重なり、なんとも美しく・・・。

途中のSSでは他の方の車に同乗させてもらい、過呼吸にならんばかりに絶叫させていただきました。

ん~、ヤミつきになりそうです。


(乗せていただいた段付きくんと我が愛車)


(SS中の我が走り:photo 香港パズル氏)

おまけに他人の車を見ていると、ついつい自分の愛車もいじりたくなり・・・
まずはタイヤから、どれにしようか・・・などと妄想しながら家路につきました。

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10/6、37歳の誕生日を迎えました。
ちょうど台風が近づいている時で、風も強く。

37年前も台風の日だったそうです。
なんでも台風の影響で気圧が急激に低くなり、出産しやすい状態になるそうな・・・

しかし首都圏の交通網は台風が来るとボロボロですね。
昨日も錦糸町に行く用事があったのですが、なんと二時間遅れ。
これが妊婦さんだったらえらい騒ぎだろうに・・・

夕方、まだダイヤが乱れている電車に苛立ちながらも、台風一過の夕焼けを見て少し心が和みました。

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現在、台東区で計画されているFプロジェクト。
戦後間もない頃に建った木造住宅をオフィスへコンバージョンするプロジェクトです。

現在、様々な分野で「エコ」をテーマとしていろんな取り組みがされていますが、今回のFプロジェクトでも「エコ」は重要なテーマのひとつ。

そのひとつの試みとして「壁面緑化」を考えています。
これにより建物の表面温度が下がり、冷房負荷の低減につながると。
また周辺環境への熱の照り返しを防止する効果もありますね。

壁面緑化にもいくつかのタイプがあり、大きく分類すると「登坂型」「ユニット型」「垂直基盤型」となります。
それぞれ一長一短があり、先日、クライアントと共に専門家に案内を受け、いくつか実際に壁面緑化をしている事例を見て回りました。
圧巻だったのは最近竣工した「丸の内ブリックスクエア」の中庭部分にある「垂直基盤型」の緑化。(写真)
自然界ではあり得ないような組み合わせの壁面緑化に圧倒されます。

ただ、今回はコスト面、メンテ面を考慮し、もっともオーソドックスな「登坂型」の壁面緑化をすることに。
エコな面もさることながら、道行く人々に少しでも癒しを与えるようなファサード面が構築できれば、と思っています。

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