KIHAKU's blog

日々の記憶
建築家 筒井紀博のブログ

世界の節水規制事情

2010-10-29 20:28:56 | 建築
今年も東京デザイナーズウィークが今日から始まりました。
TOTOが主催するフォーラムでデザイナーの佐藤オオキ氏、エルデコ編集長の木田隆子氏、その他TOTOの社員の方達とのトークセッションがあり、そちらにお招きいただきました。

その中で興味深い話が。

このエコの時代、節水も当然視野に入る訳ですが、家庭内で一番水を使うのはトイレです。
そのトイレ、従来の便器だと一回の水の使用量はおよそ13L。

ところが世界的な観点から見るとこれはとてもマズい状況らしいです。
欧米を始め、中国や他の国でもトイレの節水規制がある国が多いんです。
一番多いのが一回の水の使用量を6Lまでとする規制。
アメリカの一部の州では4.8Lという厳しい規制も出てきたそうな。

TOTOの新商品は4.8L。
使用感も違和感無く、きちんと流れそう。
この商品、建築オタクで知られるブラッド・ピットも購入したそうな。

トイレの節水、確かに最近よく耳にすると思っていたのですが、まさか日本がこれだけ出遅れていたとは。。。
今後の仕事に活かしたい情報ですね。

井の頭公園アートマーケッツ

2010-10-25 11:09:46 | Weblog
気候も良いので散歩がてら井の頭公園アートマーケッツへ。
このアートマーケッツ、手作りが基本のマーケット。
アクセサリー、絵、帽子などの他、その場で似顔絵を描いたり、パフォーマーがいたり。
中にはペーパーホルダーやフック、表札などを売っている人も。

水と緑の豊かな公園で、ほんのすこしアートにも触れながら散歩する時間。
休日に過ごしたい時間の全ての要素が盛り込まれた幕の内弁当のような時間(笑)

訪れた人を少し幸せな気持ちにしてくれる公園、空間。
豊かな空間ですよね。

大人びた発想

2010-10-19 16:23:17 | 建築
東京ガス主催の「暮らしのデザイン展」を訪れました。
今年のテーマは「つながり」。
各世代別でさまざまなつながりのあり方が紹介されています。

その他にも特に省エネの観点からいくつか新商品などが紹介されており、実務にすぐ取り入れたいモノもチラホラ。
参考出品のモノもいくつか出ており、デザインもなかなか。
その中でも最も興味をもったモノが写真のモノ。
このプレート上のどこに置いても置いた場所だけに火がつくという代物。(言葉では説明しにくい。。。)
詳しくは是非現物をご覧いただきたいのですが、実にシンプルな仕掛けで出来ていました。
面白い発想とシンプルで飽きのこなさそうなデザイン。

しかし何よりも驚いたのが、コレ、実は子どもが作ったモノなのだそうな。
他にもいくつか展示されていたのですが、全て子どもっぽさのあるかわいらしいモノ。
しかしコレだけは妙に大人びているというか、洗練されている感じが・・・。

こんなモノを発想し、デザインしてしまう子どもが居るとは。
是非ともその才能を殺さず、育んでいってあげてほしいですね。

喜びのお裾分け

2010-10-18 18:27:48 | 建築
今年の2月に竣工したHOUScopeのクライアントから一通のメールが。

寝室の壁に不思議な光の模様が描かれ、キレのいいアートみたいになっていたという文面とともに写真が添付されていました。

確かにこの壁には光が落ちてくる計算がされ、時間や季節の移ろいを楽しんでいただこうと目論んでいた壁。
しかし写真のような光が落ちようとは・・・。

嬉しい誤算というか、設計者の意図とは異なる美しい光の演出がされています。

引き渡し後、クライアントと共に成長する建築。
その成長もクライアントと相思相愛の関係であれば美しく成長します。

メールからもクライアントが建築を大切にしてくださっている様子が垣間見れ、なんとも嬉しい限り。

この光の演出のように日常の中での小さな喜びによって大きな幸せが得られるのだろうとも思います。
そしてこの小さな喜びをお裾分けしてくれたクライアントに感謝。
自分も人に多くの喜びをお裾分けできるような人物になりたいですね。

温故知新・抱負を語る

2010-10-15 11:21:01 | メディア掲載
日本建築家協会(JIA)の支部会報誌Bulletin(2010年11月号)にて建築に対する抱負が紹介されました。
新会員を対象として「温故知新・抱負を語る」というコーナーです。(P.13)

建築との出会いから目指すべき建築など、今考える建築との接し方を自らの執筆で寄稿したものです。
タイトルは「高次元領域へ」。
建築家という職能では三次元だけに収まらず、四次元時空を含め、高次元領域までをも創造していきたいという熱意を文字に表しました。
会報誌ですので一般の方はご覧になられないかもしれませんが、後日、WEB上でも紹介されると思います。
その際にはまたご案内させていただきたいと思います。