日々の記憶
建築家 筒井紀博のブログ
KIHAKU's blog



「akari庵」の上棟です。

本日はクライアントを交えての現場での打合せとなりました。

上棟をすると建物の輪郭がおおむね理解できるようになり、空間のヴォリュームもよりリアルなものとなって現れます。
そして現場を進行して行く上で興奮する瞬間のひとつですね。

各部屋の空間のスケール
建築の周囲へ及ぼす影響
さまざまな動線上からの見え方

何度も自分の頭の中で思い描いてきた空間をひとつずつ歩いて確かめます。

そして徐々に打ち合わせ項目も増え、ミリ単位の納まりの検討、何パターンもの色見本を眺めての検討、仕上げ方などクライアント、現場代理人、職人などみんなで良い空間を創り出すためワイワイガヤガヤと。

みんなで労力を惜しまず、夢中になりながら創る事・・・
これは良い空間を生み出す上で、とても重要なことだと思います。

akari庵もいよいよ中盤。

今後も皆さんと協力し、夢中になりながら創っていきたいと思います。

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Alfa Romeo giulia super。
1970年式のこの車を愛車としています。

もう旧い車なので不便なことも多々あるのですが、その不便さを凌駕するだけの魅力をもった車です。
基本設計がしっかりとしているため、故障といった故障はほとんどない(現代車に慣れた人には故障と呼べることでしょうが)のですが、先日、暖気をしているとマフラーからラジエター水が・・・。

どうやら燃焼室に水が入ってしまった模様。
ガスケットが抜けたか?ヘッドにクラックが入ったか?

とりあえず主治医(いつも面倒をみていただいているガレージ)に連絡した所、即入院となってしまいました。
しかも現在ガレージ内が立て込んでいるらしく、長期入院となってしまうと。。。

いつも愛車がとまっている車庫はガランとしていて、床にオイルのシミだけが残っています。
恋人が去った後の残り香のような寂しさが、そのオイルのシミを眺めていると込み上げてきますね。

早期退院をただただ願うばかりです。

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現在、「balena」の建築確認申請の準備を進めています。

balenaは二世帯住宅、敷地も勾配のある土地で、地下1階、地上2階の建築です。
つまり法的な規制もいろいろとかかってくる訳です。

建築士として当然その法律をクリアした建築をプランするわけですが、建築確認の審査をする主事によっていろいろと見解が変わってくることがあります。
特にbalenaのように様々な法規制がかかってくる建物だと、その見解も様々。

以前は行政でしか確認申請が受けられませんでしたが、現在は民間の審査機関もあります。
つまり以前はその建物を建てる行政が「NO」と言えば、それに従わざるを得なかったのですが(それでも納得いくまで話し合いますが)、現在は行政で「NO」と言われた事であっても、民間で「OK 」と言われる事もしばしばあります。もちろんその逆も然り。
さらに民間の審査機関によっても見解などが違ってきます。

審査機関の選択肢が増えた事によって、当然事前相談へも数カ所に行くこともありますので我々の手間は増えます。
しかしそれによって、クライアントのためにもなり、社会のためにもなる空間が誕生する可能性が増えます。
審査機関の担当者も保身のためだけに、とりあえず「NO」という人、以前よりは減った気がしますが、まだいなくなったわけではありません。ただ、そこで諦めるのではなく、他の選択肢をさぐり諦めない事、これが全てにおいてとても重要なことだと思います。

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NHKの取材、昨日が最終日でした。
最後は「KI espace」(2006年竣工)です。

KI espaceは独立間もない頃に設計の依頼をしてくださった方達の住宅です。
引っ越しされてから、もう2年以上が経っており、家の中も徐々に変化していっています。

設計段階で当然さまざまな変化を想定しているのですが、その想定を越えたことが起きる事もあります。
今回のKI espaceではなんとリビングにインドから持ち帰ったブランコ(写真右側)が鎮座していました!

まさかブランコをリビングに置くとは・・・しかも子供用などではなく、木彫りの美しい巨大なブランコが。

さらに屋上に巨大なチークのソファが置かれていたり、当初寝室に置かれる予定だった彫刻が屋外プールの横に置かれていたり。。。

建築が住まい手によってより一層美しく成長している姿を見る事はとても嬉しいですね。

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NHKのBS-2のペット住宅番組、昨日もその取材日でした。
今回は「+400」の撮影です。

5柴くん達とのひさびさの再会で、取材中もすっかり楽しませてもらいました。

今回のテレビ取材や本、雑誌の取材が最近多く、今までの自分の作品に訪れる事が多くなっています。
クライアントの方達に取材の依頼をすると、快諾してくれる方達ばかりで大変嬉しいですね。
その中で近況報告や自分が設計した住宅が、その後どのように育っているか、といった確認できることも嬉しいです。

住宅建築は竣工した時が一番美しい空間ではありません。
その後、クライアントと共に、より美しい空間へと変わっていきます。
その成長する過程を見て喜ぶと同時に、自分自身も建築に負けず成長して魅力ある人間であるよう心掛けたいと思いました。

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