日々の記憶
建築家 筒井紀博のブログ
KIHAKU's blog



蒸し暑さを逃れるべく、急遽思い立ち八ヶ岳高原へ。
標高1500mの世界はさすがに涼しく、肌寒さを感じるほどでした。

目的地は八ヶ岳高原音楽堂。
吉村順三氏の設計したぬくもりある音楽堂です。

決して主張しすぎることなく、自然と調和し、品のある空間。
その空間でおこる様々な事象を、より劇的に見せてくれるような・・・
なんともおおらかな心を持つ建築のように感じられました。

駐車スペースから音楽堂までの散歩道、ほんの少し晴れ間が覗き、濡れた木々に光が射すその景色はなんとも神々しく・・・

建築家のエゴによって環境から切り抜かれたように存在する建築ではなく、融合、共存し、そこに必然性をもって存在する空間。
やはり自分の目指すべき空間はそこにあるな、と再認識するなんとも気持ちのよいヒトトキでした。

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梅雨入りする少し前ですが、鶴岡八幡宮を訪れました。

今年3月に倒れた大銀杏、その後が気になりまして。

そこには植え替えられた根元部分があり、巨木の面影を残しつつ、新緑が勢いよく芽吹いていました。
倒木以前より存在感があるような・・・

樹齢千年とも言われていた大銀杏。
倒れてもまだなお生命の力強さを人々に知らせるその姿におもわず涙しそうに。

自分のためだけに生きるのではなく、人のため、環境のために生きるその姿。
いろんな意味で大きいなぁと。

生きることがとてもポジティブなことなんだということも再認識させられた気がします。

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梅雨の合間の晴れ、NUKUTOY houseの一年検査を行ってきました。

竣工後、最初の一年は春夏秋冬を通して建築が徐々に環境に馴染みます。
その馴染む過程で問題が生じなかったかをヒアリングし、対応策を考えます。
また、生活に変化が生じているご家庭などもあり、その相談なども受けることが多いですね。

NUKUTOY houseも施主自らが日曜大工で薪棚などを制作、さらに家庭菜園も順調のようで竣工したばかりのころは殺風景だった庭もにぎやかになっていました。
自分が設計した建築との再会、そのとき、やはりクライアントから愛され、成長している姿を見るのは嬉しい限りです。
もし自分に娘がいたら同じ感情を持てるのでしょうか?
(もしくは嫉妬に狂う父親と化すか(笑))

今後も成長を温かく見守って行きたいと思います。


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metisの実施設計に追われる日々、刺激を求めるべく週末はいろんな場所へ出かけています。

先日は会期終了間際の「世界を変えるデザイン展」(アクシスギャラリー)へ。
世界人口の約70%を占める途上国。
その貧困層の人々の生活向上のためにもデザインはあるべきだろう、といったコンセプトの展示会でした。

展示されているモノは成功事例や進行中のプロジェクト。
ただどれも想像の範囲内のモノが多かったように思えます。

先進国の人がデザインしているからなのか?
途上国の人々にもっと積極的に自らの環境のためにデザインしてもらってはどうなのだろうか?
想像の範囲内にある完成されたものではなく、まだ発展途上にある煮えたぎるような情熱とジレンマを表現したようなデザイン・・・そのようなモノが「世界を変え」ていくのではないでしょうか?

中和されたモノではなく、明確なベクトルの元、貪欲に深く濃く。
恐怖心に打ち勝ち、勇気をもって忍耐強く進んだ先に世界を変えるデザインが存在するのではないか?と考えさせられました。

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日曜日、大学の先輩であるヒロベさんの新作のオープンハウスへ。

フェラーリ・ディーノを内包する住宅、これだけでワクワクする住宅なのですが、圧巻だったのは2階の居住空間。
大きなアオダモの株立ちの木が中庭に植わり、それを囲むようにレイアウトされた居住空間。
毎度感心させられるのですが、サッシの納まりが非常に美しく、内外のボーダーが完全に取り払われ、なんとも居心地の良い空間になっていました。

当然その気持ち良さの裏には膨大な努力が垣間見れ・・・

自分も初心を忘れず、もっと深く根気よく色を磨かねば・・・と、改めて奮い立たせられる一日でした。

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