日々の記憶
建築家 筒井紀博のブログ
KIHAKU's blog



公私ともに忙しい中、自宅の引っ越しをしました。

いよいよ自邸を?とよく聞かれますが、残念ながらまだ。
今回は賃貸の更新時期で、今の部屋でも不自由はしていないのですが、1年ほど前から更新せずに新たな部屋に引っ越そうと決めており。
何もこの忙しい時期にあえて引っ越さなくても・・・とは言われるのですが、自分の中で決めたことは実行しないと気が済まない性格なので。。。

持ち物が少ないので、引っ越し前日からバタバタと準備を始め・・・とは言っても、荷物を整理していると思い出のモノなども出てきて、なんだかんだと時間がかかりましたが、なんとか無事に引っ越し終了。

今まで自分のモノであふれ、生活していた空間がガランとなった状態を見ていると、不思議な気持ちになりますね。
この空間で起きた様々な事象が走馬灯のように蘇ってきます。

その記憶、思い出のすべてを背負う覚悟ができた時・・・その時には自邸を建て、より一層個性豊かな空間で生活をする。
そして鮮やかな日常を過ごす事ができるのではないかと思いました。

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夏の旅行では山形にある銀山温泉にも訪れました。
ここは「千と千尋の神隠し」のモデルとも言われている風情溢れる街並が有名な温泉街です。

ちょうど訪れた日は終戦記念日。

夜には街の中心を流れる川で灯籠流しが行われており、足湯につかりながら幻想的な雰囲気を満喫。

ご高齢の方に戦時中、終戦直後の話などを聞く機会もあり、平和な社会に慣れてしまっている自分自身に改めて戦争の恐ろしさ、惨さを知らされる機会にもなりました。
まだ世界では争いごとが絶えません。
戦争を体験されてきた方々は思い出したくない過去かもしれません。
しかし「臭いものには蓋」ではなく、未来のためにも当時のことを若者達に語ってもらう、そのような機会が多くあったほうが良いのではないかと思いました。

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お盆休みはのんびりと東北地方を旅してきました。

新たな空間の創作意欲の糧にすべく、さまざまな建築を体感してきました。

今回、訪れた中で印象的だったのは石巻にある「サンファン館」。

以前、勤めていたイシイ事務所で設計監理した博物館です。
まだ社会人1年目で右も左もわからないまま現場に行き、とにかく広く高低差のある敷地をかけずり回っていた記憶だけが残っているのですが、その「サンファン館」も築後10年以上経ちました。

自分が携わった建築がその後、どのように使われているのか?
素材たちはどのように歳をとっているのか?

その疑問を解決すべく訪れた「サンファン館」では、当時の雰囲気がそのまま残り、美しく歳をとっていました。
まだか弱い印象のあった植栽たちもすっかりとその土地の住人になり、建築をサポートしています。

そこで働く人々、訪れた人々の心遣いによって建築が土地に馴染んでいきます。
人からも環境からも愛される空間・・・目指すべき建築にまたひとつ近づくことができた気がしました。

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筒井紀博空間工房の夏期休暇をお知らせします。

8/15(金)~8/19(火)

20日より通常の業務となります。
よろしくお願いいたします。

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10日発売の「カーセンサー・エッジ(リクルート)」に愛車ジュリアスーパーと共に載せていただきました。

「建築家から見た、クルマのデザインの善し悪しとは?」というお題のもと、インタビューを受けたものです。
5月に竣工した「akari庵」も少しだけ紹介されています。

クルマのデザインに限らず、建築と共通する内容も多く語っているので是非ご覧頂ければと思います。

9月号別冊付録 P.32,33

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