先日読んだ「1(ONE)」が『「ななつのこ」から始まる〈駒子〉シリーズの20年ぶりの最新作』と言うことだったので、未読の本作を読んでみた。
シリーズというけれど、「1(ONE)」で主人公のの母親としてチョコッと登場する駒子が主人公と言うだけで、物語が続いているわけではなかった。
第3回(1992年)鮎川哲也賞受賞作と言うことだけど、ミステリ色は弱い。
主人公が出会った「ななつのこ」と言う本と、主人公の現実の物語が有機的に結びついて話が構成されていて、それを主人公が「ななつのこ」の著者へ手紙で知らせ、その返信で締めるという形の連作短編集。
非常に凝っている構成なのに、違和感なくすっきり読めてしまう。
最後の短編の表題作は全体の種明かしのようになっていて、1冊の本としても上手くまとまっている。
それぞれの短編はどれも出来が良くて、読んで良かった素晴らしい一冊。
1992年に出版された本だけど、全く知らなかった。出会えてよかった。
1992.9.25
東京創元社
シリーズというけれど、「1(ONE)」で主人公のの母親としてチョコッと登場する駒子が主人公と言うだけで、物語が続いているわけではなかった。
第3回(1992年)鮎川哲也賞受賞作と言うことだけど、ミステリ色は弱い。
主人公が出会った「ななつのこ」と言う本と、主人公の現実の物語が有機的に結びついて話が構成されていて、それを主人公が「ななつのこ」の著者へ手紙で知らせ、その返信で締めるという形の連作短編集。
非常に凝っている構成なのに、違和感なくすっきり読めてしまう。
最後の短編の表題作は全体の種明かしのようになっていて、1冊の本としても上手くまとまっている。
それぞれの短編はどれも出来が良くて、読んで良かった素晴らしい一冊。
1992年に出版された本だけど、全く知らなかった。出会えてよかった。
1992.9.25
東京創元社