中学生の自殺事件の原因の調査依頼を受けた探偵梓凪子の物語。
単純な苛めによるものと思われていたのに、学校ぐるみの薬物事件が明らかになる。
それがどう自殺に結びつくのか良く分からないでいたら、やがて驚愕の事実が明らかになるという凝った構成で、最後まで気が抜けない。
ただ、最初のうちは事実が明らかになるに連れて、真実に迫っていくんだけど、終盤になると凪子だけが理解して読者には何も明かされないまま話が進んでいったところで一気に分かるような書き方に変わるので、途中経過が何も分からなくて置いてけぼりにされる。