toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

熊谷突撃商店

2012年08月16日 | 読書日記
ねじめ正一の作品。

タイトルから、直木賞の「高円寺純情商店街」の続編かと思ったら全く別の話。
熊谷清子(作品ではキヨ子)さんという実在の人物をモデルにして半生を描いた小説で、フィクションが入り混じっている話。
ただし何が真実でどこがフィクションかは全く分りません。

主人公のキヨ子はとっても魅力的に書かれていてこんな人が近くに居たら良いなぁと思わせる。
それに対してその旦那はあまりに酷い。

場面が変わるたびに、ドラマチックなシーンがいきなり登場して、徐々にストーリが語られるという手法が多用されるので内容を追うのがちょっとしんどい。
また、前半には一旦出てきたエピソードを繰り返し説明することが多くてちょっとイラつく。

娘2人(次女と3女だけど、彼女にとっては長女と次女)は芸能人で、3女の婿も役者らしいけど、ジャズ系以外の芸能人を殆ど知らない私には当然ながら全く聞いたこと無い人達でした。
特に3女の婿は有名な人らしくて、物語の終盤は彼の話が中心になる。
彼を知ってる人は興味を持って読めるかもしれないけど、名前を言われても分らない私のような人にとっては、本筋から離れた話としてちょっと違和感を感じる。


文春文庫 638円

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