toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「ノウイットオール」 森バジル

2023年07月20日 | 読書日記
短編小説集かと思ったら、長編小説。
「第○話」でなく「第○章」となってるのはそのため。
でも、無関係な話を途中から無理やり関連付けて最後にまとめた感じで短編集とした方が良かったのでは?

第一章推理小説
なんだこのいい加減な推理は・・・と思ったらそう来るの?という展開。
やられた。

第二章青春小説
推理小説で唐突に出てきたM-1という漫才コンテスト(実在するらしい)。
最後の場面の伏線にしているだけかと思いきや、そのままこの章の振りになっていた。
かなりご都合主義的展開だけど内容は良かった。
でも、私は女性の髪形はショートカットが好き。

第三章科学小説
科学小説というよりファンタジー。
青春小説の脇役で登場した少女が主人公で、彼女は推理小説の主人公とも関係が有るらしい。
推理小説、青春小説の出来が良かったの対して2段ほど落ちている。

第四章幻想小説
これも幻想小説って感じじゃないなぁ。
科学小説が未来から来た人がテーマに対して、パラレルワールドからやってきた人が主人公。
ちなみにこの主人公は科学小説ではモブキャストで登場していて、逆に推理小説の主人公達がこちらではモブキャストで登場する。
物語の最後では科学小説と青春小説がリンクしていくけれど、そこまでするの?って感じ。

第5章恋愛小説
続けて幻想小説のモブキャストが主人公。
それまでの話とリンクしまくるけれど、物語そのものはイマイチ。

エピローグはそこに繋がるのか・・という考えオチ。





2023.7.10
文藝春秋

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