田舎の小さな図書館が舞台の物語。
第一話・・・と連作短編集みたいになっているけれど内容は一作の長編小説。
図書館の司書だからこそのエピソードも色々有るけれど、全体を通した物語ではその設定がかえって不自然になっている。
また常識の有る大人の能勢が「私」と言わず「おれ」と自称してたら周りの人から信頼されないと思うけど公務員には新入社員教育のようなシステムは無いのか?
謎解き仕立てになっているけれど無理やり感が半端ないし、感動のドラマを目指していただろうけれど無理やりすぎて納得できないままで置いてけぼりされた感じ。
図書館司書と言う設定を生かした完全に独立した短編集にした方が良かったんじゃないかな。
2014.11.28
東京創元社