3部構成になっているけれど、2章からなる第3部の第一章は第一部の続編で第二章は第二部の続編と言う変則的な構成。
時間の流れ的には、第一部→第三部第一章(後半第二部の中盤と重なる)→第二部→第三部第二章となる。
簡単に言えば若くして亡くなった人が生まれ変わって、前世の記憶の一部が蘇って当時好きだった人と再会(?)するというファンタジックでロマンティックな物語。
感動的なエンディングにしました、という終わり方だけど、ストーリ展開が凝り過ぎの上ご都合主義で「なるほど」って思っただけだった。
でも、今まで読んだ北村薫の中ではベストだった。
2001.1.20
新潮社