toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「スタンダップダブル!」 小路幸也

2021年08月23日 | 読書日記
良く有る高校野球を題材にした小説だけど、小路幸也が料理すると一味違った物語になる。
同じ施設で育った子供達と、その施設で彼らと共に練習した近所の子供達、その幼馴染達で結成された無名のチームが北北海道地区予選で勝ち進んでゆく物語。
最後はかなり感動的。

チームの主軸でキャッチャーのシンジと、彼らに興味を持って取材する新聞記者の絵里が交互に語ることで物語が進んでいく。
試合の場面など、それが良い形で効果を生んでいるけれど、たまに時間が前後に飛ぶのはただ分かりにくいだけ。

予選を突破したチームが甲子園で活躍する続編に続いてゆくようです。






角川春樹事務所
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「存在しない時間の中で」 山田宗樹

2021年08月23日 | 読書日記
とにかくスケールが大きい。なんせ全宇宙が消滅する話だから。

僕(アキラ)の一人称のカピッツァ・クラブのメンバーの話と、三人称で莉央が主人公の話が交互に語られる。
最初のうち、莉央の話はサイドストーリなのに僕の話を中断して割り込んできて、そのうえ無意味に時間が前後して語られるので読みにくいことこのうえない。
折角良い内容なのに残念。


====  以下ネタバレ  ====

この宇宙は上位宇宙に存在する(何者)かによって創造されたもので、その(何者)の住む宇宙にも上位宇宙が存在するなんて発想どっから出たんだ。。






角川春樹事務所
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