toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「SFショートストーリー傑作セレクション 怪獣篇」 日下三蔵編

2020年08月31日 | 読書日記
怪獣がテーマのSFアンソロジーと言うことで、収録作品は下記5作。

筒井康隆「群猫」
眉村卓「仕事ください」
星新一「弱点」
福島正実 「マタンゴ」
小松左京「黴」

「怪獣篇」と言う割には怪獣らしきものが登場するものは「弱点」くらい。

「群猫」は地下の下水道に閉じ込められて独自の進化を遂げた動物が大雨の時に発見される話。
「仕事をください」は主人公の思考が生み出した奴隷の話。
「弱点」は発見された謎の物体が、宇宙からやってきた生物の卵だったという話。
「マタンゴ」は無人島に漂着したらキノコの世界だったという話。
「黴」は宇宙からやってきた謎の物体が金属を食べて成長していく話。

どれも今の感覚からすると古臭さは否めない。
中では「黴」が一番の習作。まさに今の「新型コロナ禍」と通じるところが有る。
小松左京って未来を見通しているところが有るのかも・・。

子供向けと言うことかやたらとルビが多くてちょっと読みにくい。
子供向けと言うには内容が子供には難しいだろうな・・と言うのも有るけど。




汐文社
コメント
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