個人的に久坂部羊は可もなく不可もなくという作家だったけど、この作品でちょっと印象が良くなった。
離島の総合病院を研修先に選んだエリート医師の物語。
東京の最先端の大学附属病院から、後期研修にこんな病院を選ぶというところにちょっと無理があるような気がするけど、それはそれ。
研修先は、ポリシーを持って無理な治療を行わない「オカシナ」岡品記念病院だった。
都会の病院で最新医療を経験してきたエリート医師が「オカシナ」病院にやってきて、騒動になるドタバタ小説なのかと思って読み進めると、全く違った。
患者にとって本当に必要な医療とはなんなのか?
検査して病気を発見して治療することが正解なのか?
延命治療については拒否したりとかいろいろ聞くけれど(私の母もずっと言ってました)それ以外の医療行為についてもどうなんだろう?と考えさせられる。
病気を治す=患者の苦しみを取り除くでは無く、治療することがかえって患者を苦しめることもある。
ほんの少しの延命のために苦しい思いをしたり、QOLが低下したりすることが本当に正しいことなのか…。
いろいろ考えさせられたけれど、小説としても面白かったです。
角川書店
離島の総合病院を研修先に選んだエリート医師の物語。
東京の最先端の大学附属病院から、後期研修にこんな病院を選ぶというところにちょっと無理があるような気がするけど、それはそれ。
研修先は、ポリシーを持って無理な治療を行わない「オカシナ」岡品記念病院だった。
都会の病院で最新医療を経験してきたエリート医師が「オカシナ」病院にやってきて、騒動になるドタバタ小説なのかと思って読み進めると、全く違った。
患者にとって本当に必要な医療とはなんなのか?
検査して病気を発見して治療することが正解なのか?
延命治療については拒否したりとかいろいろ聞くけれど(私の母もずっと言ってました)それ以外の医療行為についてもどうなんだろう?と考えさせられる。
病気を治す=患者の苦しみを取り除くでは無く、治療することがかえって患者を苦しめることもある。
ほんの少しの延命のために苦しい思いをしたり、QOLが低下したりすることが本当に正しいことなのか…。
いろいろ考えさせられたけれど、小説としても面白かったです。
角川書店