toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「2050年戦略 モノづくり産業への提案」

2018年03月03日 | 読書日記
テクノロジに関するものかと思ったら全く違って、社会科学系の内容だった。
基本的に現状の社会情勢や科学技術などの分析と、それが2050年にはどうなっているかの予測。

最初にEU、続いて日本の社会情勢の分析と今後の展開予想が有り、その後各論として、エネルギー、AI、乗用車、物流(大型車)、都市、社会インフラ、電子マネーなどについての現状と2050年に向けての予測の話が有る。
それぞれの現状の解説が比較的わかりやすくまとめられているのに、予測に関してはどれも現状から簡単に導き出されるような内容ばかりで、あえて言われるまでも無い・・と言った感じで新鮮味がない。
とは言え、車、電子マネーの項は知ってるようで実はよく知らなかった内容が分かりやすく説明されていて良かった。

何人かが分担しながら書いているけれど、その内容と書き方で理解しやすさが全く違う。
特殊な用語など何の説明もなく使う人(特に最初の著者)がいて、それがあまり興味のない分野だったりすると、ただでさえ分かりにくい内容が最後まで良くわからない。
逆に技術系の内容だと、個人的には既知のことをやたらに丁寧に説明されたりする。

結局、未来予想図と言うところはまぁ納得するとしても、どこが「モノづくり産業への提案」なのかさっぱりわからない。
「モノづくり産業への提案」というサブタイトルにひかれて入手した本なのにかなりがっかり・・・。





化学工業日報社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする