作者は石持浅海という人で、はじめての人。男性が女性化は不明です。
最初のうちは空港で繰り広げられる現在進行形の事件と、この事件の背景になる過去の出来事が交互に描かれる。
初めはいいけど、事件のほうがだんだん進んでいくと、途中で入ってくる過去の話がどうでも良くなってくる。
しかし我慢して読んでいくと、過去の話が追いついてきて現在の話だけになって読み易くなる。
空港で起こされたハイジャック事件の最中に発生した殺人事件の謎を解明するという凝った構成。
ハイジャック事件の動機が、過去の話として語られるけどイマイチ納得できないけれど、殺人事件の舞台として必然性があったんでしょう。
後は全体的に上手くまとめられている。
事件の最後に、この手の小説のお決まりのどんでん返しが待ってるけど、これはちょっといただけ無かった。
逆に、最後に出て来る後日譚は「書かなきゃいいのに・・」って思う小説が多い中で、良い味を出している。
「月の扉」と言うタイトルもここで生きてくる。
でも、いただけなかった「最後のどんでん返し」が有ってこその内容だから、やっぱりこの形で良かったのかも。。
光文社文庫 590円
最初のうちは空港で繰り広げられる現在進行形の事件と、この事件の背景になる過去の出来事が交互に描かれる。
初めはいいけど、事件のほうがだんだん進んでいくと、途中で入ってくる過去の話がどうでも良くなってくる。
しかし我慢して読んでいくと、過去の話が追いついてきて現在の話だけになって読み易くなる。
空港で起こされたハイジャック事件の最中に発生した殺人事件の謎を解明するという凝った構成。
ハイジャック事件の動機が、過去の話として語られるけどイマイチ納得できないけれど、殺人事件の舞台として必然性があったんでしょう。
後は全体的に上手くまとめられている。
事件の最後に、この手の小説のお決まりのどんでん返しが待ってるけど、これはちょっといただけ無かった。
逆に、最後に出て来る後日譚は「書かなきゃいいのに・・」って思う小説が多い中で、良い味を出している。
「月の扉」と言うタイトルもここで生きてくる。
でも、いただけなかった「最後のどんでん返し」が有ってこその内容だから、やっぱりこの形で良かったのかも。。
光文社文庫 590円