ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

立山-薬師岳200707-1

2007-09-02 18:24:16 | 北アルプス
もう一月前の山行になりますが、久しぶりの北アルプスの記録を残します。
梅雨明け直後の安定した天候の中で縦走するつもりが、
思いのほか梅雨明けが遅れたために、前半はほとんど雨具着用で歩く羽目に。
それでも後半のハイライト、薬師岳越えでは北アルプスど真ん中の
大展望を堪能できました。
たまたま同じコースをたどった方々と飲んだお酒も、
楽しい思い出となりました。


2007/7/27
ムーンライト信州で新宿を立つ。
できるだけ睡眠が取れるようにと、グリーン車の一人座席を利用。
ささやかな贅沢ですが快適でした。


2007/7/28
室堂→剣御前小屋

ふと目を覚ますと、既に安曇野に入っておりました。
ここは快晴で、後立山の峰々もくっきりと姿を見せておりましたが、
山の向こうに怪しい雲が・・・

扇沢では未だ青空が見えていました。
空の黒い点々は、レンズについたゴミではなく鳥の群れです。




アルペンルートを進むにつれ、次第に景色が雲にかすんできました。
ロープウェイ待ちの時に植物園で撮影したカラフトマンテマ
ひょうきんな顔つきです。




室堂に着くと、真っ白な霧の中。
バスターミナルの前でコンビニパンの朝食を済ませスタート。
コバイケイソウやイワカガミを左右に見ながら
雷鳥平へと歩を進めます。

霧にかすむ血の池




雷鳥荘の前で、早くも雨が降り出しました。
軒先を借りて雨具着用。
後は淡々と雷鳥沢沿いのみちをたどっていきます。

3年前に剣岳に上ったときは真っ青な空の下、
雪渓と花と風景を楽しみながら登った道でしたが、
今日は足元ばかりを見ながら歩いていきます。

剣御前小屋は雨宿りの人で混雑していました。
自炊部屋のテーブルが空くのを待って、
インスタントの天ぷらそばをゆでる。
次第に雨も風も強くなってきており、
計画では内蔵助山荘まで行く予定のところ、
「今日はここまで」の気分になってくる。

早々に宿泊の手続きを済ませ、濡れたものを乾燥室に持って行った後は
談話室でまったりとすごす。
備え付けのマンガ本(石塚 真一さんの「岳」)
1巻から4巻までを一気に読んでしまった。
山小屋で読むにはなかなか刺激的なコミックです。

時がたつにつれてここで泊ると決めた人が、
談話室に顔を出すようになってきました。
未だ時間は早いですが、岡山から来たという2人組みの方と
ウィスキーを飲み歓談。

そのうち談話室を出入りする人の話から
剣岳で転落事故があったことを知る。
事故の処理で登山道の通行に支障があるようで
同時刻に剣に行っている仲間を待つ人が心配そうに話をしている。
山小屋から一歩外に出ればそこには風雨に荒れる
厳しい世界があることを改めて感じる。

剣御前の夕食は混雑していましたが
ボリュームたっぷりで満足でした。











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