2012年10月6日
南駒ケ岳からみる赤薙岳
南駒の山頂を離れ、鞍部に降りたところに擂鉢窪に降りる分岐の標識
ハイマツ帯の下はいい具合に紅葉していました。
分岐の下のハイマツの陰にザックをデポして、
カメラとPETボトルを持って斜面を下って行きます。
周囲を見渡しながら、ついついシャッターを切る回数も増えてしまう。
カールの底に向かって傾斜が緩やかになると避難小屋も近い。
擂鉢窪の避難小屋
中は整備されていて気持ちよく泊まれそう。
トイレもついています。
昨夜泊まったであろう人たちはすでに出払い、今は擂鉢窪に人影はありません。
涸沢ほどのスケールはありませんが、
南駒ケ岳と赤薙岳に囲まれたこじんまりとしたカールを彩る紅葉を独り占め。
これもまた贅沢なひと時かと。
今朝は高曇りでしたが、この時間になると雲も切れて青空が出てきました。
陽射しがまぶしく、暑いくらい。
いい時間帯にここにつくことができたのはラッキーです。
今は枯れた草原、夏場はきっときれいな花でいっぱいでしょうね。
さて、そろそろ縦走路に戻りますか。
再び緑の稜線にそって赤薙岳へ
山頂に近づくにつれてまたまた日が陰ってきました。
最高点のあたりですが山名をかいた標識はなく、棒が一本立っているだけです。
再び風が流れて、雲がわいてきました。
空木岳
がっしりした尾根を抱え、西には木曽殿に向かって岩稜が険しく切れ落ちている。
東から雲が湧き上がってきました。
まだ雨になることはなさそうですが、先を急ぎましょう。
ここから空木岳はさほど標高差のある上り下りはありません。
快適な縦走路ではありますが、雲に隠れてきたのはちょっと残念。
しばらく進んだところから赤薙方面を振り返る。
そして空木岳への登り
紅葉した谷間には雲が流れるダイナミックな景色
池山尾根に続く空木平の谷間が見えてきました。
あのあたりもきれいに色づいているようで。
山頂までは、もう一息。
最後はザレた白い斜面に靴をうずめながら登りきる。
空木岳に到着です。
遠くの景色は霞んでしまいました。
眼下には空木平、尾根の手前に今夜の宿、駒峰ヒュッテが立っています。
あまり人が写っていませんが、さすがに三連休の百名山、
ここまでの静かな行程とは違って、山頂は賑やかでした。
山頂からヒュッテまではすぐです。
すでにベンチで休んでいる人も見えます。
通常は木曽殿山荘に泊まるところでしょうが、
今回は夕暮れ時と夜明けを山頂近くで迎えたかったのでここにしました。
(もくろみ通りには晴れなかったんですが)
ただしここは木曽殿と違って予約なしのお客が集中するので混雑は覚悟の上。
小屋の中に入って手続きを済ませました。
まだ時間的に早いため到着している客は少なく、
マットとシュラフを広げて今夜のスペースを確保。
地元山岳会の方が管理するこの小屋、
一応飲み物とビールは販売メニューに入っているのですが、
すでにすべて売り切れとのこと。
まあ、この時のために水はたっぷり担いできましたし、
到着後の一杯もザックにひそかに忍ばせてありました。
あとは夕暮れ時まで、近くを散策。
小屋に戻って今度はウィスキーを飲みながらベンチで同席した人たちと歓談。
あちらこちらから登ってきた人で小屋もだんだん賑やかになってきました。
結局、この日小屋に泊まったのは40~50人ぐらいだったようで
一階、二階ともいっぱいになってしまいました。
夜中に屋根を雨がたたく音で目を覚ます。
かなり激しく降っているようです。
最終日をちょっと不安に迎えます。
続く
中央アルプスはなじみなすくなく興味深く拝見しました。
また、中央は人が少なくて良いですね。
南アの景色は最高だし・・・。
空木から南はまだ歩いていませんが、特にこちらは、静かな玄人好みのコースなのでしょうね!
それにしても紅葉、スバラシイ!
こういう紅葉、未だに見に行けてません。
(時期的に毎年あのレースがあるので…)
中央アルプスも紅葉のプチ名所と思います。mepannnaさんなら一泊か日帰りでも行けるお勧めコースです。ハセツネもいい記録を出されたみたいですし、来年はゆっくり紅葉山行いかが?