2012年10月5日~7日
中央アルプスの南部、越百山から空木岳へ縦走しました。
この日程は少々前から考えていて、5日に大事な仕事が入らないよう
裏工作をしていたのですが、もくろみ通り休みを取って、
4日の晩に東京を出発、夜の中央道をひた走り、木曽福島の道の駅で仮眠。
翌朝、登山口についたのは7時ごろ。
中央アルプスの営業小屋は予約がないと泊まれないところもあり
越百小屋は事前予約、もう一泊は空木山頂の駒峰ヒュッテを利用する計画。
越百小屋に電話を入れたときに教えてもらった注意事項
1.雨が少なかったせいで水場は枯れているところもある。稜線に上がったら補給はきかない。
7合目先の水場で水をたっぷり用意してください。
2.伊奈川ダムの林道は、現在工事中のため朝8時半までに入らないと通行止め。
ということで2番をクリアして駐車場に車を止めて出発です。
しばらくは、沢沿いの林道を歩く
この季節、花は少なくさびしいですが
時折出会う秋の花を愛でつつてくてくと歩いてゆきます。
まだ月も出ています。
しばらくしていよいよ登山道への入り口。
道端のキノコに目を留めつつ
しばらく笹原の斜面を登ってゆきます。
最初に現れる水場は、ちょろちょろ
ここは写真だけでスルー
最初のピッチを頑張って小さなコルに出ます。最初の休憩。
同じ道をたどるご夫婦に出会う。今日の目的地も同じ越百小屋。
今日はよろしくとご挨拶。
ここからは遠見尾根上をたどり越百山を目指します。
樹林帯をしばらく歩いて展望が開ける。
今日は予報通りの素晴らしい天気です。
向かいの尾根でも紅葉が進んでいるのがわかる。これからが楽しみ。
ゴゼンタチバナの赤い実もちらほらと目を楽しませてくれます。
山道のわきの木々も色づいてきていました。
尾根道をぐいぐい進むと二番目の水場。
そして小屋の人のお話では、この先縦走路から降りるまで水場はありません。
汗っかきの自分はザックにスポーツドリンクを500ml×4本を用意。
そのほか持参した水筒もここで満たして3L分、
飲み水、食事用の水で合計5L(アルコール別)、結構肩にずっしり来ます。
ちなみに今回ワインのボトルはあきらめて、PETボトルにウィスキーを入れてきました。
重たくなったザックを肩に樹林帯を登る。
やがて尾根上のピークをまくように進むと・・・
南駒ケ岳、仙涯嶺が見えてきました。ヤッホー!
さらに周囲の木々の色づきを見ながら進むと・・・
派手にペンキで装飾された越百小屋に到着
定員20人の小さな小屋ですが、今晩の予約は8人とのこと。割とのんびり泊まれそうです。
予定の工程はここまでですが、何せまだ午前中。
天気も素晴らしいことだし越百の山頂まで行ってみることにする。
ベンチでカップヌードルを食べた後、
小屋の荷物置き場にザックを置いて出発。
険しい中央アルプス、いたるところにこんな崩壊地があります。
振り返れば小屋の黄色い屋根が目立つ。
樹林帯をしばらく上ると、
森林限界を超えて展望が開けます。
まず目に入るのは木曽御嶽
周囲の紅葉も色鮮やか
そして前方には越百山がそびえています。
さすがに花の姿はすくないけれど、わずかに咲いているのはシラタマノキ
主稜線に近づくにつれ険しい斜面。
ここでも越百小屋は目立っていました。
最後の斜面を上り詰めると
山頂に到着。
少しずつ雲が上がってきましたが素晴らしい展望です。
南アルプスはお隣り
左から悪沢岳、荒川岳、赤石岳、
左から白根三山、北岳、間ノ岳、農鳥岳
塩見岳、右の端には富士山もチラリ。
左に甲斐駒、右の仙丈ケ岳は雲をかぶっています。
西に目を転ずれば木曽の御嶽山
南に連なるのは南越百山、その先には奥念丈岳に連なる稜線。
そして北側には、明日目指すところの仙涯嶺、南駒ケ岳
さてまだまだ日は高いので、南越百まで行ってみようかと縦走路を下ってみました。
ナナカマドが色鮮やか
丸くゆったりとした南越百の山
楽に行けるかと思えば大間違い。
わずかな踏み跡を笹薮をかき分けて進んでいくと
飯島側に下る分岐、道が荒れているのか通行止めの看板
さらに南に進みましたが、ハイ松の生い茂る中の藪漕ぎ、
とても素手では太刀打ちできないと感じて引き返しました。
ふと見るとチングルマの穂が揺れている。
ということで、再び小屋に下ります。
小屋についたらまずこれ!
小屋の前のベンチからは南駒ケ岳や越百山が見渡せます。
午後は雲がかかっていましたが、夕方になるころはすっきり晴れて上の写真のような姿。
のんびりお酒を飲むには絶好のシチュエーションです。
ぼちぼちと今夜の同宿者も到着。
連休前とあって、また木曽駒周辺の中央アルプスの核心部とは違って
ここは至って静かです。
今日ここに集まった方たちもベテランぞろい、
登りで出会ったご夫婦はすでに百名山は終えて今は三百名山を目指しているとのこと。
ご主人はハセツネにも何度か出場している健脚。
ほかの方々も海外遠征含め経験豊かな方ばかり。
小さな小屋で皆さんのお話に耳を傾けつつ時を過ごす。
夕食はサクサクの天ぷらをはじめ、滋味あふれるおいしいおかずばかり。
ついついビールが進んでしまった。
明日の好天を祈りつつ眠りにつく。
続く
いいなぁ~静かなお山。
でもベテランさんの行くお山のようですね。
紅葉もアルプスはやっぱり違います。あと青空ね。
今回は雨に合わなかったのかな?^_^;
けれど!trekker-kさんや皆さんの写真を見て思いました。私は私の撮り方で良いのだと!
グズグズと考えているよりその時感じたモノを撮ることのほうが私らしい。では~♪
でもnaoさんのおっしゃる通り、とりあえず今は感じるままにパチパチ撮っているのが良いのかもなんて。
naoさんの写真のセンス、とても参考になっています。
すごい山を縦走されたのですね。
先日の打撲は良くなりましたでしょうか?
お若いので治りも早いのでしょうね・・・
無理せず、お大事にしてください。
紅葉が綺麗ですね~
地図でしか見たことのないあこがれの山々ですが、こんな登山道なんだなと見させていただいています。
水もたくさん持って行かれるようですね。
私にはとても想像も出来ません。
綺麗な山の景色、見せていただきありがとうございます。
中央アルプス、紅葉がきれいでした。交通の便が良い千畳敷あたりでは多くの人を集めたことと思います。ここはバスの便がなくアプローチしにくいのですが、三日に分けてゆっくり歩いたので、さほどきつい工程ではありませんでした。水だけは仕方なくたくさん持ちましたけど。