ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

越百山から空木岳 2012年10月 その2

2012-10-14 17:35:01 | 中央アルプス・御嶽山

 

更新に時間がかかってしまいました。

コメントのお返事も遅れていて申し訳ございません。

 

2012年10月6日

越百小屋、未明に外に出てみると星空と雲が半々といったところ。

小屋の小さな座敷で朝食をいただき

荷物をまとめて出発。

昨日よりも雲の多い空、かっちりとご来光を仰ぐことはできないようですが

まずまず安定した天気の一日になりそう。

昨日の登山路を再びたどり山頂へ。

 

周囲がぼんやりと赤みを帯びてくる、

背後を振り返ると、朝の空気の中に御嶽が浮かび上がってきました。

 

 

越百山山頂、吹き付ける冷たい風にザックを下し上着を出して羽織る。

 

体を縮ませて朝日に照らされた周囲の風景を眺める。

 

 

南アルプスが逆光に浮かび上がる。

 

今日は塩見岳の右手に、富士山もよりはっきりと

 

 

鋸岳のぎざぎざ、その左かなたに八ヶ岳

 

 

 

これから向かう仙涯嶺、南駒ケ岳も強いコントラストで迫ってきます。

 

 

ハイマツの稜線を下っていく。

 

 

振り返ればたおやかな越百山

 

 

緑の中に鮮やかな赤や黄色が混じる斜面

 

 

近づくにつれて、花崗岩のかたまり、仙涯嶺が迫力を増してきました。

 

 

左手には南駒ケ岳

雲の切れ間から薄日が差してきました。

 

振り返れば越百山までの縦走路

かなたには恵那山が見えています。

 

 

 

岩が風化してたまった白い砂の斜面を上り詰め、

岩を迂回して仙涯嶺山頂脇の小さな広場に出ました。

一旦ザックを置いて、背後に控えるピークに登ります。

東側から巻くように登ればまったく難しいところはありません。

 

 

展望の良いピークです。

先ほどザックを置いた広場には、越百小屋で一緒だった3人が休憩中。

その向こう側には南駒ケ岳が大きくそびえています。

 

 

再び広場に戻って一服。

ここから南駒まで、深く切れ落ちた尾根を下りさらに登り返す。

羊羹をほおばって軽く腹ごしらえ。

 

コルまではピークを回避しながら険しい岩場のくだり。

 

 

 

そして南駒へ上りは、ザレた斜面です。

 

 

振り返れば、仙涯嶺の前衛ピークが槍のようにとがっていました。

 

 

岩尾根を100mばかり登ると東側をトラバースするように斜面の林の中に道が切ってあります。

 

 

山頂まではもうひと頑張り

このあたりで空木から来たパーティーとすれ違いました。

 

 

越百山もだいぶ遠くなってきたかな。

 

再び稜線上に顔を出すと、どっしりとした南駒ヶ岳の山頂が見えました。

あたりは緑のハイマツと白い花崗岩が立ち並ぶ庭園のような風景です。

 

 

東側斜面の下に擂鉢窪のカールが見えてきました。

向かい側には百ナギの崩壊した斜面。

 

 

気持ちの良い稜線上を歩いていく

山頂までもう少し

 

到着です。

 

 

山頂独り占め!

ここまで越百小屋でご一緒した5名以外は、すれ違ったパーティーも二~三組。

朝方強かった風もおさまり、とても静かで穏やかな行程でした。

コーヒーを入れてのんびりする何とも贅沢なひと時。

 

目の前にはこれから向かう空木岳

その向こうには宝剣、木曽駒にいたる中央アルプスの主脈が続いています。

 

手前は赤薙岳

 

そしてその懐には

紅葉に彩られた擂鉢窪のカール

 

今日はどうせ空木岳まで。

時間は有り余るほど。

 

カールの底を除きながら、あの小屋まで行ってみようと思いました。

 

 

続きます。

 

 



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4 コメント

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Unknown (yamasanpo)
2012-10-15 18:08:49
この尾根、良いですね。
以前に歩いたことがありますが、ガスガスで何にも見えず下山したことがあります。
こんな尾根であったのですね。
歩いてみたいですね。
次の機会には最後の写真に見られる避難小屋を利用してと考えていますが、どうなることやらです。
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こんばんは (リンゴ)
2012-10-15 20:56:49
相変わらずお忙しそうですね。
レポの続きを楽しみにしておりました。
逆光に浮かび上がる南アルプス・・・この写真が一番好きです。
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yamasanpoさんこんばんは (trekker-k)
2012-10-15 21:24:59
おかげさまで、今回は比較的天気に恵まれました。海岸ではないのですが白砂青松といった感じの稜線と、紅葉がきれいでしたね。展望も申し分ありません。
擂鉢窪の避難小屋は、割と快適そうに見えました。一泊二日で十分な行程と思います。
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リンゴさんこんばんは (trekker-k)
2012-10-15 21:30:37
平日に休んだツケ?というわけではないのですが、いろいろあってブログのほうがお留守になってしまいました。失礼しております。私も南アルプスに降り注ぐ朝の光に心奪われました。やっぱり山の写真は朝ですね。
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