ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

北アルプス2008 その11

2008-09-03 22:30:36 | 北アルプス
8月13日

この山行もいよいよ最終日です。
夜明け前に土間のテーブルで朝食を作る。
夜明けを山頂で迎えようという人で
あたりは次第にあわただしくなってくる。
外に出てみると、夜明け前の槍穂連峰がくっきりと。



出発の準備を済ませ、外に出る。
小屋前も夜明けの瞬間をとらえようと、三脚が立ち並んでいます。
私は、小屋を離れ幕営場近くで夜明けを迎えることにしました。

同じように小屋を出てきた人たちが数名。
見通しのよい小ピークに集まってきます。

刻々と様相を変える景色を前に、感嘆の声。
谷間に浮かぶ雲、景色を彩る微妙なグラデーション。



焼岳、乗鞍岳





雷鳥岩



やがて槍ヶ岳の背後が少しずつ眩しくなるにつれ次第に声が少なくなります。
登る太陽に圧倒されるように。





かつてこの地で、槍ヶ岳開山を決意したという播隆上人。
その気持ちの一端に触れた、そんな気がしました。



曙光・穂高連峰




この山行で巡ってきた山々をもう一度振り返る。

北ノ股岳、黒部五郎岳、水晶岳、双六岳・・・



日の光を浴びて、背後の笠ヶ岳も輝きだしました。
昨日、クロユリの咲く場所を教えていただいた
女性お二人組ともここでお別れ。

名残りは尽きませんが、あとは新穂高への道を下るだけ。
抜戸岳方面に戻って、笠新道の分岐から杓子平へ一気に下る。




杓子平でもう一度稜線を仰ぎ見る。



ここからの笠新道の下りは、
いささかくたびれ気味の足にこたえます。
時折、傍らに咲く花に慰められつつ、
大きな岩の重なる道を黙々と下っていく。



踏ん張りが利かなくなってきた足腰に鞭打って
ようやく新穂高への林道に降りてきました。
道の傍らの水場で顔を洗い、
気取り直すように新穂高への林道を歩きだしました。




無事、新穂高に到着。
バス停脇の温泉につかり、久しぶりにさっぱりとしました。
松本行バスまではまだだいぶ時間があります。
案内所2階の食堂で食事をしていると、山形の単独さんも現れ、
ビールで乾杯。
これからの帰路が大変だとおっしゃっていました。
その反面、飯豊、朝日連峰にはちょくちょく出かけておられるとのこと。
それもまたうらやましい限りです。


雷雨に見舞われたこともありましたが、全般に天気に恵まれ
大変充実した山行となりました。








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