ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

北岳 2010年9月 その3

2010-09-21 21:22:28 | 南アルプス
北岳山頂を後にして、北岳山荘に向かいます。
間ノ岳は雲に隠れてしまいましたが
がっしりと根を張った山容が益々大きく見えてきます。





背後の北岳、また青空になりました。





と思うと日が陰る
くるくると色合いが変わってゆきます。






山荘の赤い屋根が近くなってきました。
日曜日の午後、周囲にテントも見えません。
静かに幕営できそうです(・・・とこのときは思っていた)





だいぶ降りてきました。
北岳らしい三角形に見えてきました。





ここでもナナカマドの実が印象的でした。










仙丈ケ岳





小屋を挟んで、中白根のピーク
ガスをまとってはいますが、青空のもとでくっきりとしたシルエット
次第に日が傾いてきました







小屋で手続きを済ませ、テントを張ってまずは落ち着きます。
「夜は風が強くなるので張り綱はしっかりと」とのアドバイス。
これが後で身にしみます。







一時西の雲が晴れて北岳に日が当ってました。
なんとかダイナミックな風景を写し取ろうとするのですがなかなか難しい。














東の雲も流れ去って富士山が見えました。





担いできたワインを開けて、富士山に乾杯!
こうした景色の中でほろ酔い気分で過ごす夕暮れ時
何んとも幸せな気分です。






シュラフに潜り込んで就寝

翌朝は、朝一で間ノ岳を往復してから広河原へ降りる予定でした・・・

が、夜半から風雨が強くなってきました。
テントが風に揺れる揺れる。
ポールがぐにゃりとまがって、目の前に天井が迫ってきます。
雨がフライをバチバチとたたく


2010年9月13日


翌朝ベンチレータから外を見ると
真っ白なガスの中
断続的に雨も降っています。


今回はこれにて下山としましょう。
雨の中テントを撤収。
八本歯のコルへの巻き道ルートをたどります。






白く起ちこめたガスの中に、ふんわりとピンクの花が浮かび上がって
きれいでした。










岩場のトラバース
木の梯子を滑らないように越えてゆきます。













濡れた岩場の道を慎重に辿りつつ下ってゆきますと
コルにたどり着きました。




ここからは大樺沢を下ってゆきます。
わずかに残った雪渓を横目にザレた道を進みます。






雨は激しく降ったり、やんだり
それでも二股に近づくころ、前方に鳳凰三山の影が見えてきました。










あとは沢沿いの道を広河原まですたこらと降りてゆきます。
幸い相乗りタクシーに乗り込むことができました。


芦安の駐車場では既に青空、日が照りつけてます。
冷えて曇ったレンズのまま撮影





間ノ岳は残念でしたが、
初秋の南アルプス北岳十二分に味わいました。

いつかまた好天の白根三山をたどってみようと思います。



おしまい




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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
北岳山荘 (ケン太)
2010-09-21 23:06:37
おつかれさまでした。
女心と秋の空と言いますがくるくる天気が変わりますね。
ワインで北岳満喫ですね。(笑)
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あーうー;;; (サマシーオ)
2010-09-21 23:11:02
夜に風雨はコワイですね!
そういや僕が行ったときも、割と近くで雷が連続して鳴ってたのを思い出しました。一晩中、テントの外がぺかぺか光ってておっかなかったす;;;
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Unknown (azm)
2010-09-22 01:31:56
ども!北岳は私も思いで深い山です。形もずっしり、素晴らしい山ですね。
 初めてのアルプスは中学2年、山好きの先生に連れて行ってもらった白根三山でした。夜中に甲府駅からマイクロバスか何かで広河原に行ったと思います。
 いきなりの3千mはかなりきつく、へばりましたが、肩の小屋に着いたときに先生にもらった不二家のピーチネクターの味が今でも忘れられません。美味しかったぁ。このときは北岳の往路の大休止にカメラを置き忘れ、写真が1枚も残っておらず残念な思い出だけが残っています。下山方向の人に先生がカメラの件をメモを託してくれたので、家に帰ってから何日かたって役場からカメラを送り返してもらったことも印象深いです。そして何しろ農鳥から下って奈良田への河原を炎天下の中歩いたのがさらに印象深いです。持参の蜂蜜付けレモンが美味しかった・・・・
 北岳はその後、もう20年くらい前になりますが会社の仲間と梅雨の時期に花を見に登り、また3年ほど前にバットレス第4峰をガイドに引っ張られ?登攀したことがあります。中学のころ覚えたバットレスという言葉とその岩稜にン10年たってとりついたのは感慨深いものでした。
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北岳 (Q造)
2010-09-22 06:38:58
ワイン1本、さすがですね。
八本歯のコルへの下山は、2日酔いではなかったようですね。

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Unknown (花音)
2010-09-22 10:13:02
夜中の風雨は怖かったでしょうね~!
小屋の中にいても怖いですよね。

この風雨の中を北岳から下山するのは考えても恐ろしいです。

私たちは登りに八本歯のコルを越えました。
天気が良かったけれど、梯子が多くて、、怖かったです。
ここを雨の日に下りるのはさぞ大変だったと思います。

ヤナギラン、きれいに咲いていましたね~!
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ワインがステキ♪ (mepanna)
2010-09-22 10:50:43
東北方面をやめて正解でしたねー。

しかし強風でポールがぐにゃーーとなって
テントがゆがんで顔面に迫ってくると
このままテントが引き裂かれるか
飛ばされるかと、はらはらドキドキですよね…
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ケン太さんこんばんは (trekker-k)
2010-09-22 21:49:18
なかなか、きっちりとした晴天にはなりませんでしたがこれはこれで楽しめたのではないかと
一泊の山はワインを持参することが多いです。しっかり満喫しましたよ!
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サマーシオさんこんばんは (trekker-k)
2010-09-22 21:55:16
雨だけならまだしも、強風は怖いですね。ましてや雷が鳴ったら・・・
お互い気をつけましょう!
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azmさんこんばんは (trekker-k)
2010-09-22 22:05:16
初めてのアルプスで白根三山縦走とは、とてもインパクトのあるデビューですね。不二家のピーチネクター!これ私も分かります。冷えた果物の濃厚な味が疲れた体に沁み入ります。南アルプスのアプローチも不便なころだったでしょうね。バットレス登攀とはすごいですね!
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Q造さんこんばんは (trekker-k)
2010-09-22 22:07:47
この日は一本は飲みきれず、残しました。高山はアルコールの利きが違いますね!ほろ酔いで下ったらちょっと怖いところです。
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