ゆっくりと山登り

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早川尾根縦走:鳳凰三山~甲斐駒ケ岳 2012年8月 その2

2012-08-22 20:48:50 | 南アルプス

 

ただいまソウルにきております。

ホテルの部屋で書いてます。

家のパソコンは未だ復活してない(やっぱキーボードがおかしい)のですが

2日目までの書きかけの文章と写真はgooにアップしてあったので、その2まで書きます。

 

 

8月15日

この日は仙水小屋までが目標。

夜中には満天の星が見えていました。あるいは今日は好天との期待を持って

5時に鳳凰小屋前を出発。朝焼けに輝く岩峰を見上げながら登り始める。

 

 

昨晩の星空から変わって、所々に暑い雲がかかっているのが気になる。

 

やがて森の中の急登を終え、オベリスク直下の砂礫地帯に出ました。

 

 

左手には観音岳

 

 

ここで昨日の単独さんが追い付いてきました。今日は空身で地蔵を往復したのち

青木鉱泉に下山するとのこと、道を譲ってマイペースで主稜線を目指します。

おなじみのお地蔵さんですよ(mariさん!)

まるで花を手向けたみたいにタカネビランジが咲いてました。

 

 

 

 

さて、稜線に上がり、高嶺のピークへと進みます。

緑の高嶺、日が当たっています。

背後は暑い雲ですが。

 

ミネウスユキソウ

 

 

地蔵岳から左に切れ落ちた稜線を進み、一旦樹林帯へ、

そこから高嶺に登り返します。

 

 

高嶺手前のピーク、ハイマツ帯の開放的なところです。

 

後ろには地蔵岳、観音岳、

その背後には富士山もチラリ

 

 

 

高嶺の山頂につきました。

 

 

 

相変わらず北岳は雲の中ですね。

 

ここから先の道のり、甲斐駒ケ岳に向かって伸びる早川尾根は

途中から深い雲につつまれているようです。

 

 

高峰からの下り、ところどころ岩場が現れる急坂です。

道端にはトウヤクリンドウ

 

 

森に囲まれた白鳳峠に出ました。

 

 

このころまだ雨は降っていませんでしたが

ここまでくると断続的な雨のせいか、道端の草木はビショビショにぬれています。

道にかぶさってくる葉を掻き分けるごとに水滴をかぶり

 衣服がぬれてしまいます。

どのタイミングで雨具を付けるか、迷いながら進んでいました。

 

この峠から早川小屋の先までは、南アルプスらしい樹林帯を進みます。

苔むした山道はなかなか好ましい。

 

 

 

朝はまだ青空も出ていたのですが、

進むにつれ雲が濃くなってきました。

 

 

 

針葉樹と広葉樹が入り混じる道

 

 

セリバシオガマ

 

ひと山ピークを超えると広河原峠

 

さらに深い森の中を歩いていく

 

 

森の中なのであまり影響は有りませんが

時折強い雨が降ります。

 

 

ギンリョウソウが頭を出していました。

 

 

しばらく進むと早川尾根小屋

管理人さんは近くの山の中で作業しているのか

音は聞こえるけれど、人の姿は有りません。

地蔵岳を離れてから、未だ誰にもあっていないなぁ。

 ここで早めの昼食を食べながらこの先の作戦を思案

 

ここから先、天気はさらに下り坂

時間的には早すぎるけれど、ここでテン泊と言うのも選択肢の一つでしたが

仙水小屋まで行ってしまおうということで心は決まりました。

 

小屋の奥の樹林帯を進み

ピークを超えると、縞枯山のような風景

 

 

 

いよいよ天気は悪くなっていく

 

 

高度を上げてハイマツ帯になると風と雨が吹き付けてきます。

いつも前にぶら下げている、一眼レフはバッグごとザックにしまって

コンデジを雨具のポケットに移す。 

 

 

雨の中を歩き、かろうじてガスにかすんだ風景の中に

アサヨ峰がうっすらと見えてきました。

 

 

 岩場を登りきると山頂到着。

 

 

本当は白根三山に、正面に甲斐駒と良い眺めのはずなんですが真っ白です。

雨も殴りつける感じになってます。

幸い雷雲はなさそう。

ここまでまずまず良いペースで来ております。

この調子なら15:30頃には仙水小屋につくでしょう、とほっと一息。

 

しかし、この後大きなポカが出てしまいました。

つい何の気なしに山頂を離れて踏み跡のついたところを下っていったのですが、

しばらく歩いていてふと違和感、

なんかおかしい、なんかおかしい・・・

やっぱり間違えてる!

山頂から下る方向を間違えたんです。

とにもかくにも、もう一度登り返して二度目のアサヨ峰、結果、1時間以上のロス。

 

ここははっきりした道標がついていないところなんですが、

こうした天候ではポイント毎に地図とコンパスで方向を確認するのが基本でした。

海より深く反省・・・

 

さて、もう一度ここで考え直す。

早川小屋に戻るほうがコースタイム的には短い。

予定通り進むか、戻るか・・・

まだ体力は残っている、コースタイムからみても日が沈む前には到着できるだろう。

テントもあるし、水も食料も有る、

最悪どこででも一夜を明かすことは問題ないということで

先に進むことにしました。

こんどこそ、地図とコンパスでルートを確認し下っていきました。

 

おり始めたころガスが風邪に流れて先の稜線が見えました。

前方が栗沢山。今度は間違いない。

 

 

小さなアップダウンの後山頂に到着。

 

 

ここは目の前に甲斐駒がそびえていて、迫力有る姿が拝めると聞いていたのですが、

今日はうっすらと摩利支天が見えるのみ。

これが限界ですね。

 

ここから仙水峠まで急降下

 

 

ここまでくれば後は仙水小屋までゆるりと下るだけ。

 

小屋で手続きして、テントを張ってようやく落ち着いたのは17時過ぎ。

天気も道の間違いも含め、散々な一日でした。

 

サラミをつまみに赤ワインをのみながら

野菜リゾットとトマトスープ、体があったまってようやく落ち着きました。

明日はここをベースに甲斐駒のピストン、

晴れるといいなあ~と思いながらシュラフにもぐりこむ。

 

 

残りの写真は故障中のPCの中、

続きはしばらくかかるかも

 

 



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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アサヨ峰! (azm)
2012-08-22 23:58:02
ども!ソウルですか。アサヨ峰。天気が良ければ絶景でしょうね!残念でしたが、また来なさいと言うことでしょう。天気が悪く視界が悪い日は路迷いに要注意ですね。
やっぱろ雲海上の地蔵のオベリスクは格好いいですね。
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Unknown (mari)
2012-08-23 06:11:26
お地蔵さん!ありがとうございます(^^)
なんであんなにたくさんあるのに見逃したんでしょうね^_^;

trekkerさんほどの方でも道迷いあるんですね。
1時間のロス、それもテント装備だと心折れますね(:_;)

キーボード横の飲み物・・・
私も朝は必ずコーヒーがありますが要注意ですね~。
復活お祈りしております。
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Unknown (ケン太)
2012-08-23 21:06:52
私は地蔵岳から降りてしまいましたが、この先はこんな素晴らしい稜線が待っているのですね。
曇天ですが静かな山歩きが出来たのではないですか?
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Unknown (花音)
2012-08-24 14:55:06
こんにちは

地蔵岳のオベリスクはいつ見ても迫力ありますね。
それとたくさんのお地蔵さん、下から運ぶのは大変だったでしょうね。

地蔵岳から早川尾根、道を間違えて大変でしたね。
天気も悪いとなおさらですね。
踏あとは私も何度か間違えた事があります。
紛らわしいですね。
でもtkさんはベテランですから、そんなに不安にあることはないでしょうね。
私なんかパニックになってしまいます。

アサヨ峰、どんな山なのかなと思っていましたが、見せていただきうれしいです。
私にはとても登ることが出来ない山だからです。
早川尾根もあこがれでしたので、こうして見せていただくとうれしいです。
ありがとうございます。
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azmさんこんにちは (trekker-k)
2012-08-26 18:24:41
仕事で韓国に行ってましたが、ニンニクの食べすぎか体調がイマイチです。ほんとにアサヨ峰の風景、残念です。今度は晴れの日を狙って縦走してみようかな。道迷いなんてお恥ずかしいですが、天気の悪いときは注意が必要ですね。
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mariさんこんにちは (trekker-k)
2012-08-26 18:32:44
お地蔵さん、保護色で周囲の風景に溶け込んでましたか?

登山口での道間違いは良くやるんですが、山の中でやるのは久しぶりです。間違いに気づいたときはショックでしたが、アドレナリンがどっさり出たせいか、アサヨ峰にはずんずん上ってしまいました(火事場の馬鹿力)。
道間違いもPCもこう失敗続きだとお払いにいかねば・・・
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ケン太さんこんにちは (trekker-k)
2012-08-26 18:35:19
鳳凰三山でも十分楽しめますが、早川尾根も渋くてなかなか良いコースですよ。お盆休みでしたけど、ほとんど人に合うことも無く、深い森と展望の稜線(晴れていれば・・・)が楽しめます。ぜひお試しを。
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花音さんこんにちは (trekker-k)
2012-08-26 18:46:14
オベリスクは遠くからも良く見えますが、近くから見てもすばらしい姿です。ここのお地蔵さんは子宝を授かるための願掛けに運ばれたということですが、このような重たいものを背負って歩くのは大変だったでしょうね。見ていると運んだ人の強い思いが伝わっきます。
道を間違えると私も頭に血がのぼりますよ。正しい道を見つけたときはホッとしました。天気さえ良ければ間違えるようなところではないんですが、ガスの中はほんとに要注意です。
このあたりの山々は甲府盆地からも見上げることが出来て山梨の方にはなじみの深い山ですね。アサヨ峰、天気の良いときの風景をお見せできず残念です。
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