ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

甲斐駒ケ岳・仙丈ケ岳 2013年10月 その1

2013-10-16 20:51:47 | 南アルプス

今日は、台風直撃で大変でしたね・・・

 

2013年10月12~13日

好天の予報が出ていた体育の日の三連休、

秋の風景をのんびり楽しむということで南アルプスを選びました。

山小屋はどこも大混雑と思われ、最初からテント泊のつもり。

北沢峠の長衛小屋前のテント場はバス停からすぐ近くにあるのが魅力。

ここをベースに甲斐駒、仙丈という南ア北部の雄峰二つをたずねました。

 

金曜日の晩に芦安の駐車場に入り、始発のバスで広河原経由、北沢峠へ。

バスも大混雑でしたが、幸いにして座れました。

 

北沢峠から歩いて数分、長衛小屋前へ。

重たい荷物を運ぶのもここだけです。

さっそくテン泊の手続きを済ませ、設営地を確保。

ベースキャンプを構えて、サブザックに荷物を移します。

朝から続々と入山する登山者で広いテント場もみるみる埋まっていく様子。

 

明け方のバスの中からは、北岳も仙丈ケ岳も暑い雲の中、

天気の回復が遅れているのかと心配しましたが、峠に着くころから青空が広がりだして一安心。

しかし、雲の流れは速く稜線上は強風が予想されます。

 

 

 

まずは仙水峠に向けて沢沿いの道を登っていく。

紅葉は稜線から降りてきて2200mあたりが見ごろとなっていました。

 

 

この辺りの斜面は、針葉樹の緑にダケカンバなどの黄色がモザイク状に混ざっています。

 

 

ガレ場に出ました。

 

振り返れば小仙丈ケ岳

向こうもすっかり雲が晴れて青空に。

 

斜面に森の色づきも味わい深い

 

 

仙水峠に到着

青空は申し分ないのですが、風が強い。

稜線上の紅葉はすっかり飛ばされてしまったようです。

青空に映える摩利支天威容、白い岩が朝日に照らされて眩しい。

 

 

 駒津峰への樹林帯の急登を着々とこなすと、

後ろの景色が開けました。

栗沢山からアサヨ峰、地蔵岳へと続く稜線。

昨年は雨の中、あそこを歩いたのでした。

 

 

間もなく駒津峰へ

 

相変わらずの強風に、砂粒が飛んできて痛い。

サングラスを装着。

南アルプスの主峰が連なる南側、

北岳から、悪沢岳峰々までよく見えます。

 

中央アルプスもくっきり

 

そして目の前に甲斐駒ケ岳が迫ってきました。

 

駒津峰から一旦尾根を下って いつもの直登コース

 

後ろを振り返れば

駒津峰と仙丈ケ岳

 

荷物が軽いので、登り道も楽しい

 

花崗岩の白い岩と砂のルートをぐいぐい登って山頂に出ました。

 

時折強風にあおられるけれど、眺めは最高です。

鳳凰山の上に富士山も頭を出しています。

 

 

 八ヶ岳

 

奥秩父の主脈、金峰、国師、甲武信・・・

瑞牆山の岩場も白く浮かんでいます

北側の遠くに見えるのは両神山か

 

望遠で

手前の鳳凰三山がリアルなデテールを見せているのに対し

遠くの富士山は、浮世絵ばりに抽象化されたきれいな曲線を描いています。

 

近いほうから北岳、間ノ岳、悪沢岳

日本の高峰、第二位、第四位、第六位と贅沢に並んでいます。

 

 

北側には鋸岳への荒々しい稜線

 

強風の中、岩陰でお湯を沸かして昼食

しばし風景を楽しんだ後、白砂の道を下っていきます。

 

 

 

駒津峰を超えて下りは双児山ルートで北沢峠に直接降る。

 

ハイ松に覆われた、大きな斜面を下っていく。

歳寒の松柏といいますが、この秋空にまぶしいほどの緑色です。


双児山から振り返る駒津峰の斜面

ダケカンバはすっかり葉を落としていますが、

紅葉の盛りは見事だったでしょうね。

いつかまた時期を選んで歩いてみよう。


再び鋸岳


双子山からは森の中の急な下りが続きます。

この日は、右ひざの調子が悪くスピードを抑えながら歩きました。





 

テント場に帰ってまずやることと言ったら・・・

 

ホントはグラスの大ジョッキを頼んだのですが、長衛小屋は時間制限があって

忙しくなる夕方は、生ビールはプラのカップのみの提供。

(缶ビールは自動販売機があります)

それでもちょっと贅沢なエビスの生はこたえられないうまさでした。

 

まだ明るい午後のひと時、沢沿いの道をぶらぶらと散策

谷間の道は風もなく、穏やかです。

 

 

 

 

 

夕食はスープ、パスタ、チーズ、缶詰、それにワイン

ここは荷物を運ぶ距離が短いので食料運びも苦になりませんし、水も豊富です。

 

気持ちの良い汗をかいて、大満足の一日でした。

次の日は仙丈ケ岳へ

 

続く



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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
甲斐駒 (やまとそば)
2013-10-16 20:57:11
こんばんは。
甲斐駒に登った時の事を思い出しました。
それにしてもtrekker-kさんの写真は素晴らし過ぎ、です。
何が違うんだろう???(苦笑)
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Unknown (mari)
2013-10-16 21:03:50
小屋の名前が変わったんですね~。
生ビールは以前なかったのに・・・
これは行く価値ありですかね?(笑)

数年前、10月の3連休に甲斐駒と仙丈登りましたが
甲斐駒は初雪でした。

やまとそばさんの言うように写真が素晴らしすぎ~
何が違うんだろう??????(大笑)
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甲斐駒ヶ岳 ()
2013-10-16 21:37:23
こんばんは

甲斐駒、山頂近くが白くてきれいですね~
私たちも登ったことがありますが、やっとでした。
それにしてもtrekker-kさんは健脚ですね。

自分に比べるからいけないのですが、あっという間に登って降りて来たような気がします。
私たちは仙水小屋に停まって、登りました。

天気が良くてよかったですね~

登った山なので懐かしいです。
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追伸 ()
2013-10-16 21:40:04
すみません、字を間違えました。

停まって→泊まって

です。
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おはようございます (ヒロちゃんの自然写真)
2013-10-17 08:22:24
 台風一過、快晴の朝です・・
摩周岳をはじめ、近隣の山が雪で真白です。
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甲斐駒 (yosi)
2013-10-17 19:20:38
みなさんと同じく、trekker-kさんの写真は何が違うんだろ?
機材か、設定か、いやセンスでしょうか。
甲斐駒の白さが素敵です。
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やまとそばさんこんばんは (trekker-k)
2013-10-17 21:36:44
どうもありがとうございます。山で天気に恵まれると、写真を撮っていて楽しいですね。皆さんの素敵な写真とおんなじですけど~
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mariさんこんばんは (trekker-k)
2013-10-17 21:46:01
駒仙小屋は建て替えられて長衛小屋と名前を変えてました。生ビールの看板をみたら抵抗できませんね~。今度はここで宴会します?
何が違うかというと・・・山への愛ですかね(爆)
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咲さんこんばんは (trekker-k)
2013-10-17 21:49:22
南アルプスの山はどこも標高差が大きくて登りごたえがありますね。決して楽ではありませんが、今回はサブザックで荷物も軽かったので比較的余裕がありました。仙水小屋には私も泊まったことがあります。小さいけれどいい雰囲気でした。
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ヒロさんこんばんは (trekker-k)
2013-10-17 21:52:11
北海道は早くも雪になったようですね。ニュースで見てびっくりしました。これからは雪景色の写真が楽しみです。
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