2014年10月11日
磐梯山の山頂からの続き
磐梯山頂は吹きさらしの独立峰、北風が歩いた後の体を一気に冷やす。
登山者でにぎわっていたが、みんな猪苗代側の南の斜面で休んでいた。
山頂からは遮るもののない360度の展望。
北東、櫛ヶ峰の先に吾妻連峰
東側には安達太良山
南には大きな猪苗代湖
猪苗代湖の上に浮かぶ那須連峰、右手は大佐飛山や男鹿岳方面。
南西の方角、遠方には左から日光の山々、女峰山、太郎山、奥白根、
写真の真ん中よりちょっと右に尾瀬の燧ケ岳の三角形、
右の方は平ヶ岳、上越のあたり。
そして飯豊連峰
山頂の看板はなぜか少し下がった小屋の横にあった。
小屋番の人が、看板の前で万歳をしながら写真を撮るように促していた。
「磐梯山頂で万歳三唱、なんちゃって」・・・と、ここでは定番のオヤジギャグのようだ。
山頂着が10時半ごろ。早い時間ですがおなかも空いたので食事にする。
時間はたっぷりあるので、定番のカップヌードルのほか
コーヒーを入れてビスケットをかじりのんびり景色を楽しむ。
身も心もリフレッシュしたところで、ボチボチと下り始めた。
しかしそろそろ山頂を目指す登山者が増えてきて、山頂から弘法清水までは大渋滞。
しかし弘法の小屋を超えると再び静けさが戻ってきた。
雄大な風景を正面に見ながらの下り道は楽しい。
裏磐梯へ降りる分岐の先が、気持ちよさげな平原になっていたのでちょっと寄り道。
再びコルから南に下る。
左手に沼が見えたので、ここにも寄り道。
渋谷登山道の分岐を少し入ったあたり、広々とした風景の先に磐梯山の姿が凛々しかった。
櫛ヶ峰も赤茶けた壁面を見せている。
先ほどの山頂の喧騒がうそのような静かな別天地。
また元の登山道に戻って、沼の平湿原の前へ
木が一本立った標識のあたりから湿原越しの磐梯山
行きには巻道を取った赤埴山、帰りは山頂を通って行こう。
分岐からほんの少しの登りで山頂にたどり着いた。
ここからの磐梯山は森林をまとって落ち着いた雰囲気。
この辺りの斜面が一番色づいている感じ。
持ってきたズームの広角側17mmでも磐梯山と櫛ヶ峰両方は入らないので
スマフォのパノラマ機能を使ってみた。
南側の下り道は溶岩の風化した赤くざれた斜面。
ここからの展望も素晴らしい。
間もなく天の庭に戻る。
お昼を回っているが、これから登ってくる若者パーティーとすれ違った。
なんでも寝坊をして出遅れたそうだが、まあ頑張ってくれたまえ。
スキー場トップに戻ってきた。
やはり運動不足が祟って、ひざが痛みだしてくる。
この斜面をスキーで一気に下れたらいいんだけど・・・
時々ストレッチを交えて、足をだましだまし降ってきた。
最後の緩やかな斜面を下りれば駐車場。
終始好天で景色に恵まれた山旅だった。
だいぶ早く下ってこれた。
せっかくなので、猪苗代湖畔近くまで車を走らせ、磐梯山の全貌をカメラに収めた。
森、草原、湿原、荒々しい火口壁、大展望の山頂と変化にとんだ山行を振り返りつつ帰路へ
おしまい