昨日は、すさまじい暴風雨でした。
皆様無事に帰宅されたでしょうか。
2011年9月15日 権現岳から赤岳、横岳、硫黄岳を経てオーレン小屋へ
起きたのは3時半ごろだったか
月に明るく照らされたキャンプサイト
朝食を済ませてテントをたたみ、まだ暗い山道を歩き始めます。
青年小屋の裏からはいったん森に入っての登りですが
しばらく進むと周囲が開けてギボシ手前のピークに達します。
このころに周囲の山々がオレンジ色に染まりだしていました。
申し分なく空は晴れて遠くの山まで朝日の中に浮かび上がってきます。
ここで三脚を据えてしばらく周囲を眺めていました。
富士山のシルエット
何度見ても見飽きることのない均整のとれた姿に見とれる。
南アルプスの馴染みの山々
中央アルプス
御嶽に乗鞍
そして北アルプス
やがて編笠山にも日が射し始めました。
しばらく朝の空気と展望を楽しんだ後
ギボシのピークを目指して登り始めます。
ガレ場を登った後、岩場をトラバースするとピークは間近
ギボシに到着
ここを超えた稜線の一角に権現の小屋があります。
ギボシを振り返る
まだ赤みがかった朝日に照らされた頂上に
月が降り立とうとしています。
小屋の裏を少し上ると三つ頭との分岐となるに達します。
ここから少し三つ頭側に戻ったところが権現岳の最高点のようです。
とんがった岩のピークです。
接近するとこんな感じ
剱が祀られています。
山頂の岩にタッチしてきました。
先ほどの三叉路に戻り
これから向かう八ヶ岳の核心部を望む
キレットを挟んで赤岳も、阿弥陀岳も豪快な姿です。
さて山頂を離れキレットへと降下していきます。
最初に源治ハシゴ
特に問題となる程の悪い道ではありませんが、
荷物の重さのせいか、下り道がはかどりません。
周囲を眺めながらだらだらと歩いていくうちに時がたってゆきます。
やっぱり体重増の影響か・・・
途中旭岳をはじめとするいくつかのピークを越えて進みます。
キレットといっても、険しいところばかりではありません。
時に険しく、時に緩やかな稜線の道が続きます。
権現岳を振り返る
キレット小屋に至るまですれ違う人もなく
静かな山旅です。
奥秩父方面
金峰山も天気よさそう
ずいぶんとゆっくりとした足取りではありましたが
しだいに赤岳も大きく迫ってきます。
キレット小屋への道は、その前の台風のせいか
権現側の分岐はテープでふさがれており
裏から回るようにと指示が書いてありました。
さてキレットのくだりを終えていよいよ赤岳への登りにかかります。
標高差450m弱、東京タワー以上、スカイツリー未満といったところです。
傾斜はきついですが、ホールド、足場は豊富で難しいところはありません。
ぐいぐいと高度を上げていく達成感もあって気分よく進みます。
阿弥陀岳を横に眺めつつ自分の高度を測っていきます。
下りに比べ登りの方が楽しいかもしれない。
キレットから眺めたとがったピークはこれでしょうか・・・
権現岳もだいぶ小さくなってきました。
奥秩父の連山
なじみの山に見守られながらの山登りは楽しい
岩場を歩いていると可愛いお出迎え
イワヒバリ
かなり近寄ってもあわてて逃げるでもなく
ちょこまかと岩の上を歩きまわっていました。
そして赤岳に到着
午前中の爽快な青空
平日とはいえ人気の山だけあって、次々と登山者が上がってきては
写真を撮っています。
山頂でコーヒー入れる。
周囲の名山に目をやりながら、ゆっくりと休憩時間をとる。
この日、このコースをとったのは大正解でした。
続く