ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

立山 2011年5月 縦走・下山

2011-05-11 21:07:42 | 北アルプス
2011年5月3日


雄山からの続きです。





まずは山頂で出会った可愛い住人、イワヒバリ




雄山山頂では4人組のパーティが、縦走の準備をされていました。
大汝側にトラバースするルートに入っていかれましたが
状態が悪いということで引き返してこられました。

とりあえず雄山の山頂のお社まで行ってみました。
パーティーのリーダーの人も登ってこられ一緒に様子を確認。
ちょうど裏側の岩場の道は、降りられそうだったので
自分はそちらを通りました。
リーダーの方は、
「うちは初心者がいるのでやめときます。この先お気をつけて!」
と送り出してくれました。






山頂に残るリーダーに手を振ってお別れした後、
大汝山に向かいます。





あとは稜線に沿っていけば特に問題なく、大汝山頂につきました。





大汝の小屋はごらんのとおり、屋根だけ出して雪の中




さて、そのまま富士の折立へ。
ここからの下りが緊張ポイント。
最初の雪の斜面をトラバース気味に下るところがいやらしかった。
あとは岩場をつたいながら鞍部まで下っていきます。


ここではじめて反対側からの登山者とすれ違いました。
やはりルート取りに苦労されている様子。
声を掛け合いながらすれ違う。





登ってきた立山を振り返る




ここから真砂岳までは、おおらかな斜面
なかなか快適






真砂の山頂、小さな標識のみです。






さらに別山へと進む





立山、何度も振り返りながら淡々と登っていきます。






ひと頑張りで別山に到着






ドカンと正面に剱岳です。







縦走も終盤


別山から剱御前へと下る





ここで、雷鳥の夫婦に出会いました。





先に立ち寄った山岳博物館で得たにわか知識
雷鳥は標高が高いところほど餌が得やすいので
強いオスが標高の高いところから縄張りを確保し、
そこに訪れたメスとペアを作る。


なるほど、このオスは実力者のようです。





メスはまだ真っ白







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これは翌日、みくりが池あたりで見た雷鳥





まだ若いのか、標高が低く雪に覆われたところに甘んじている様子。
そこに現れたもう一羽
一触即発の緊張感漂う・・・




次の瞬間2羽は甲高い声を出して、ぶつかり合うように飛び立ちました。


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もどって剱御前の小屋を通過
遠くの山に雲がかかってきました。

天気が崩れ気味なので早々に下ります。






スキーを担いだ人がここまで登ってきます。


雷鳥沢への大斜面を下る。




気温も上がり、雪はだいぶ柔らかくなっています。
近くを下っていた男性二人組
シリセード兼滑落停止訓練で、ザーーと下っていきます。
後ろから来た女性も、それに続いて滑っていく。
私も続く・・・・

年甲斐もなく、はしゃぐように滑ってしまった

そんな感じで一気にテント場へ
結構汗をかいたのですが、この時のためにテントの前にビールを埋めておいた。
こののど越しがタマラン




間もなく雪が降ってきました。
気温も一気に下がって、テントに戻ります。


この日の夕食は、ガーリックラスクと鳥レバーの缶詰を肴にワイン
しめは参鶏湯スープを使った雑炊





夕暮れ時、気が付くと雪が止んで明るくなっていました。





淡く色づいた山を見ながら
楽しく過ごした一日を振り返る。





翌朝は早々にアルペンルートを戻る。
大町の温泉街で汗を流し、豊科のICへと車を走らせる。
安曇野から見上げる常念岳





雪の立山、なかなか味わい深いものでした。



おしまい!